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記事2008年7月23日 2105号 (2面) 
日私学保連20年度総会 新会長に新延克己氏
私学団体と連携更に緊密に

新延会長

 日本私立小学校中学校高等学校保護者会連合会は七月十七日、平成二十年度総会を、翌十八日には研修会を、いずれもさいたま市のラフレさいたまで開催した。平成二十年度事業計画、同予算に関しては、すでに昨年の総会で決定しているが、今年の総会では平成十九年度の事業報告等のほか、事業計画の一部修正と予算の補正などを審議、承認した。また任期満了に伴う役員改選で、新延克己理事=写真=(九州地区代表・福岡県)を新会長に選任した。新延氏は日私学保連の平成十八・十九年度副会長。稲田昌広前会長は相談役となった。
 総会終了後に行われた懇親会で新延会長は、これまでにも増して、日本私立中学高等学校連合会(吉田晋会長=富士見丘中学高校理事長・校長)と日本私立小学校連合会(平野吉三会長=啓明学園理事長)との連携を強め、私学助成の充実と保護者の教育費負担の公私間格差是正等に努めていく考えを表明した。
 また中高連の吉田会長は総会の席で、教育費の公私間格差が公費支出額の違いから五・七倍にも開いていることを指摘して、「(その)是正が当面の目標。相携えての活動が原点になる」として、私立学校と保護者の連携の重要性を強調した。
 また日私小連の平野会長は、子供に与えている携帯電話が被害の元になっていることもあることや、顔の見えない人間関係が蔓延していることなどを指摘、いろいろな問題に学校と保護者が連携して社会に是正を訴えていこうと呼びかけた。
 さらに日私中高連で保護者会を担当する近藤彰郎・副会長(私学振興部会長)は懇親会に駆けつけ、日私学保連草創期を支えた稲田前会長に感謝し、出席した各都道府県の私学保護者会代表に私学振興運動への更なる支援を要請した。日私学保連は、これまで旧会(全国私学父母の会)との経費清算等を巡る訴訟を抱えていたが、その訴訟も昨年十二月に和解となり、また保護者会組織が未結成だった兵庫県で保護者会連合会が昨年発足したことから、全国組織として、本格的活動の展開が期待されている。七月十八日の研修会では、家庭教育の重要性に関する講演や保護者会活動の現状報告などが行われた。なお研修会の締めくくりとして埼玉県内私立中学高校三校の生徒による筝曲部、少林寺拳法部、音楽部の発表が行われ、その素晴らしい演奏に拍手が鳴り止まない場面もあった。平成二十・二十一年度の日私学保連副会長は、堀越優(東日本統括、関東・千葉)、小林成共(西日本統括、近畿・大阪)、青木伸子(東京)、市山浩吉(九州・鹿児島)、久慈竜也(東北・岩手)、高島篤(北海道)、松田弘(中国・広島)、井上障男(四国・高松)、杉野友紀(中部・愛知)。
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