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記事2008年12月23日 2121号 (5面) 
新校長インタビュー (172) ―― 日本大学豊山中学・高等学校
校長 中島 功氏
強く正しく大らかに
環境整え、個性伸長



 「本校は歴史が古く、その前身である旧制豊山中学は明治三十六年に創設され、百三十余年の歴史と伝統を誇っています。この伝統を継承し、充実・発展させていきたい」と中島功・日本大学豊山中学・高等学校長(東京都文京区)は力強く語った。
 同校は「強く正しく大らかに」を校訓に掲げ、文武両道を目指している。「生徒が『強く』生きていくためには、学校としてもその環境を整えてやる必要があります。それが生徒の個性を伸ばしていくことにつながることになります」(中島校長)
 環境づくりは、クラブ活動はじめ、特別活動などの成果に表れており、水泳や野球などクラブ活動で実績を上げている。
 一方で、学力向上にも力を入れており、「日本大学や他大学の多くの学部・学科への進学に対応できるように、生徒の選択肢を多く設定しています。これも学力をしっかり身につけ、将来の夢の実現に向かってほしいからです」と中島校長は述べる。
 同校には高校から特進、進学、そして体育の三つのクラスがある。特徴的なのが、中間・期末テストではなく、「単元テスト」制を導入していることだ。1stステップ(中学一・二年)、2ndステップ(中学三・高校一年)では、毎週水曜日に一〜二科目のテストを実施し、学習到達度をチェックしている。3rdステップ(高校二・三年)では、各学期の前期・中期・後期に一斉単元テストを実施する方式に切り替える。これは、大学受験を見据えた授業を行うためだ。
 日本大学との連携も重視しており、経済学部や生産工学部の授業には希望者が受講している。
 同校の生徒はあいさつがよくできるのが印象的だった。大らか≠ネ校風の一端はあいさつに表れていた。「生徒と教師とのコミュニケーションが非常によくできていると思います。教師は生徒に対して、面倒見もいいです。これも、『大らか』な一面だと思います。今後は生徒の心の悩みをフォローしていく必要があります」と中島校長は語った。
 中島校長は、日本大学櫻丘高校に三十数年間、公民科の教師として教え、この間、野球部の顧問をしていた。日本大学豊山女子中学・高等学校で二年間、教頭として在職していた。

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