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記事2008年12月13日 2120号 (5面) 
新校長インタビュー (171) ―― 立教池袋中学・高等学校
校長 舘 彦史郎氏
真理を探究し、共に生きる力育てる
学院一貫連携目指す



 立教池袋中学・高等学校(舘彦史郎校長、東京都豊島区)は、「中高一貫教育」を超えて、大学までの十年間を視野に入れた「立教学院一貫連携教育」を目指している。この一貫教育の教育目標を「テーマを持って真理を探究する力を育てる」「共に生きる力を育てる」に置いている。同学院全体のテーマともなっているこの教育目標の実現のために、同校ではさまざまな取り組みを実践している。
 立教大学への推薦制度は、中学高校の六年間を、テーマを持って行う学習や諸活動に取り組み、自己推薦認定、卒業研究論文の認定、英語力(英検、TOEFL,TOEIC)といった総合的で多面的な評価をする制度になっている。
 中学では一年生から三年生までが、八十二の選択教科(選科)の中から、基礎的なところを復習しておきたい生徒のための選科A、もっと深く学習したい生徒のための選科Bを設定、それぞれ自由に選択できる。
 高校一年では、これからの高校生活、さらに人生をどのように価値あるものとして生きるかを考える機会と位置付け、職業・仕事について調べ、働いている人へのインタビューを行い、プレゼンテーションを実施する。
 また立教大学との連携を深めている。大学の教授による特別講義は、高一に対して教授が専門の研究について、経験を交えて分かりやすく話すもので、これによって志望学部が決まったり、問題意識を持ち始めたりする生徒もいるという。高校三年生では、特別聴講生として大学の授業を受講し、高校や大学の履修単位にすることができる。二〇〇八年度は九人が受講している。
 コミュニケーションとしての国語力、生きた英語力を身につけるために、英語検定やTOEIC受験などを奨励している。
 「知恵と愛をはぐくみ、神さまから与えられた使命(ミッション)を持ち、二十一世紀を力強く切り開いていく人材を社会に送り出していきたいと思っています」と舘校長は語る。
 同学院は来年創立百三十五周年を迎える。現在、立教学院総合発展計画が進行中で、立教学院総合体育館建設なども検討中である。
 舘校長は教頭職から校長に就任。同校に在職四十年。専門は理科。

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