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記事2008年10月23日 2113号 (2面) 
日短協が福岡で秋季定期総会
新時代の短大の役割、機能中間報告
年明け早々には最終まとめ
 日本私立短期大学協会(会長=佐藤弘毅・目白大学短期大学部理事長・学長)は、平成二十年度秋季定期総会を十月十六日、福岡市のホテル日航福岡で開催した。
 開会あいさつで佐藤会長は、短期大学教育の重要性と将来への展望を改めて速やかに描き直さなくてはならない、国境を超えた高等教育の質保証が喫緊の課題となっている、短期大学教育の新しい役割・機能について国に提案するなど能動的な動きが必要だ、緊急の課題は短期大学教育の再生であり、地域重視だなどと話した。
 また文部科学省高等教育局大学振興課の義本博司課長が「短期大学をめぐる文教政策の現状」について話し、今後、中教審で大学のあり方を議論するなかで短期大学の問題も日短協の提言を含めて議論を深めていく、議論の主なテーマは「社会や学生からの多様なニーズに対応する大学制度およびその教育の在り方について」「グローバル化の進展の中での大学教育の在り方について」「人口減少期におけるわが国の大学の全体像について」の三つだなどと話した。
 議案としては(1)日短協の短期大学教育の充実に関する検討特別委員会(以下、検討特別委)の審議動向、(2)中教審等の審議動向、(3)平成二十一年度短期大学にかかる私学関係政府予算等、(4)司書資格取得のために大学において履修すべき図書館に関する科目の在り方について――などが提議・報告された。
 (1)については、昨年から検討委で審議され、会員校へのアンケートなども含めてとりまとめがおこなわれた「新時代の短期大学の役割と教育機能」(中間報告)が提示された。
 佐藤会長(検討委委員長)は中間報告の概略を説明し、遅くとも最終まとめを年明け早々には出したい、各会員校でこの中間報告をたたき台として議論のうえ十一月十六日までに日短協へ意見を電子媒体で出してほしいと要望。さらに、それらの意見をまとめて中教審への提言としたいが、臨時総会で承認を得る時間がないため、機関決定により提言としたいと承認を求めたところ、総会で承認された。
 また、専修学校の一条校化の問題については、一条校化が必要なのか議論を深め、国民全体として職業教育との一致点を見いだしてもらうよう要望した、中教審にゲタを預けたということで進んでいる、などと報告された。
 (4)司書資格取得に関する履修科目については、文部科学省生涯学習政策局から、社会教育法、図書館法及び博物館法の一部改正により司書資格取得の必修を二十単位から二十八単位に見直したいとして日短協に見解を求めてきたが、基本的には社会変化に対応して履修科目の見直しは必要だと考えるが短期大学二年間で司書資格が取れることが重要だと考える、などの意見を提出したと報告された。(後日詳報)
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