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記事2008年10月13日 2112号 (2面) 
新校長インタビュー (168) ―― 国本女子中学・高等学校
校長 米村 浩氏
真心の発揮などを校訓に
生徒の夢実現目指す



 国本女子中学・高等学校(米村浩校長、東京都世田谷区)は、「真心の発揮」「自然に対する素直さの涵養」「恩を知り恩に報ゆる心の育成」を校訓に昭和十七年、有木春来氏によって創立された。
 校名である「国本」は、中国の古書『礼記』に由来する。
 「礼を重んずることは、人間社会の根本をなすほど重要だということを意味しています。内面的な精神のあり方までもが問われているということです。まず慎みの心を持つ。そして他者を敬う。それは人を大切にし、敬意をもって自分以外の人々に接すること、他者を尊重することです」と米村校長は同校の校名の由来を熱く語った。
 同校は中高六カ年を、中学一・二年の基礎力充実期、中学三年・高校一年の応用力養成期、高校二・三年の自己完成期の三つのブロックに分け、生徒の希望進路に対応している。
 現在、中学三年次で「アドバンストコース」と「総合学習コース」に分かれている。授業時間を確保するために、高校の「アドバンストコース」では平日、七時限授業を、土曜日は四時限授業を実施している。
 中学では、自然に囲まれた町田キャンパスで貴重な動植物を観察する「理科観察会」、そして、校外で見学などを行う「社会科見学」は、同校ならではの取り組みといえる。
 また高校では、七月下旬の七日間、長野県の志賀高原で毎日十〜十二時間授業を行う「夏季学力増強合宿」を行い、さらに夏期・冬期にはそれぞれ、約一〜二週間の講習も行っている。
 米村校長は、「生徒の進路の夢を確実に実現するために、現行の二コース制を、来年度からは『スーパーアドバンストコース』『アドバンストコース』『総合進学コース』の三コース制とします」と新カリキュラムによって高い目標を目指す。
 同校の教育の理念は、創立者・有木春来氏の著書『おむすび』(昭和三十二年初版刊行)に表れている。
 「未来の生徒へのメッセージとして、日ごろ思っていることをつづられたものですが、この創立者の思いを伝えることが一番大事だと思っています。今後も私学の良さを出していきたいです」と米村校長は抱負を語っている。

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