文部科学省は七月三日、今年四月に制度が創設され、来年四月から開設が予定されている「教職大学院」（専門職大学院）について国立大学十五校、私立大学六校から設置認可申請があったことを公表した。
　今後は七月十八日に大学設置・学校法人審議会に諮問（国立大学の場合は意見伺い）、十一月下旬に答申（同：回答）、十一月末には文部科学大臣から設置認可される予定。同省では大学院の名称等は今後の審査課程で一部変更される可能性もある、としている。
　教職大学院は、実践的な指導力を備えた新人教員の養成、現職教員を対象に、スクールリーダー（中核的中堅教員）の養成、力量ある教員養成のモデルを制度的に提示、学部段階をはじめとする教員養成に効果的な取り組みを促すことが目的。
　私立の教職大学院の入学定員の総計は百九十五人。一方、国立大学に関しては、北海道教育大学、宮城教育大学、群馬大学、東京学芸大学、上越教育大学、福井大学、岐阜大学、愛知教育大学、京都教育大学、兵庫教育大学、奈良教育大学、岡山大学、鳴門教育大学、長崎大学、宮崎大学の各大学院が申請している。最も入学定員が大きいのは兵庫教育大学大学院で百人、国立大学の入学定員の総計は五百七十一人。
　申請が出された私立の教職大学院は次の六校。
　▽東京福祉大学大学院教育学研究科教職専攻（入学定員三十人、群馬県）▽聖徳大学大学院教職研究科初等教育専攻（同三十人、東京都、千葉県）▽創価大学大学院教職研究科教職専攻（同二十五人、東京都）▽玉川大学大学院教育学研究科教職専攻（同二十人、東京都）▽早稲田大学大学院教職研究科高度教職実践専攻（同七十人、東京都）▽常葉学園大学大学院初等教育高度実践研究科初等教育高度実践専攻（同二十人、静岡県）