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記事2007年5月3日 2064号 (7面) 
新校長インタビュー (143) ―― 中村中学・高等学校
校長 堀井 勇氏
体、心、頭をバランスよく
「授業第一」で指導



 中村中学・高等学校(東京都江東区)の堀井勇校長は、入学式で「体、心、頭」をバランスよく鍛えるようにと、新入生に式辞を述べた。
 校訓「清く、直く、明るく」の下に、@わがままをおさえる(Self−control)Aひとに迷惑をかけない(Self−government)B人に親切をつくす(Social Service)――この三Sを教育目標に掲げている。
 「まず、健康に注意して生活し、そして、人に迷惑をかけないで、余裕があったら親切をすることを心掛けてほしいということです」
 同校は現在、「授業第一」というスローガンの下に指導を行っている。この方針は二期制、学校週五日制、月曜から金曜まで一コマ四十五分授業(一日七コマ)の実施に表れている。土曜日は土曜講座を行う。五十分授業を実施している学校が多いなか、四十五分授業を実施しているのは、一時間一時間の授業を集中し内容を濃くすると同時に、授業開始のチャイムがなる前に教師たちは各教室で待機し、授業に入る準備をしている。これは「マンネリ化を防ぐという意味もあります」と堀井校長は五分間にこだわる。
 放課後、できるだけ早く生徒を帰すことによって、家庭での勉強時間を保証させている。
 同校は普通科(特別進学と大学進学コース)と国際科を設置している。特別進学コースは国公立大・難関私大・医歯薬大の現役合格を、大学進学コースは私大文系への進学を目指す。
 国際科は英語力と「国際力」を身につける科だ。ここでいう「国際力」とは、「自己表現力」プラス「コミュニケーション能力」プラス「問題発見能力」プラス「行動力」をいう。高校二年の八月から高校三年の六月まで、全員がアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの私立高校に(一校一人を原則)それぞれ留学するというユニークなものだ。
 「教師はまず授業を充実させることが原点で、そのために準備・教材作りは重要です。あきらめない姿勢で、教師、生徒にはまずやってみようと言っています」
 同校に奉職して二十九年になる堀井校長。中学から数学が好きだったので、専門は数学にした。校長になっても来年度から本格的に授業を受け持ち、今年は土曜講座を持つという。

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