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記事2007年5月23日 2065号 (7面) 
百周年、新たな一歩を 東京音大が記念式典開催
東京音楽大学(東京都豊島区)は五月一日、同大学一〇〇周年記念ホールで創立百周年記念式典(写真)を開催、新たな百年に向けて新しい一頁を刻んだ。海野義雄学長は式辞の中で、未来志向の一〇〇周年記念校舎が完成し恵まれた環境が実現し、二十一世紀都市型音楽大学と成長したとし、「世界に誇れる音楽大学にするように、心から希望し、すべてに成功することを願いたい」と述べた。鈴木勝利理事長は、「音楽は技術だけでなく、人格である」の建学の精神の下に多くの優秀な音楽家を輩出してきたとし、「音楽は人類の基本的なコミュニケーションの手段である。今後も地域との連携を深め、世界から評価されるような音楽大学にしていく」とあいさつした。
 来賓が次々とあいさつし、高野之夫・豊島区長に続いて、大沼淳・日本私立大学協会長は同大学が日本の音楽界をリードしてきたと評し、一層の躍進を祈念し、また、宮地忠明・国立音楽大学理事長は多くの優れた人材を輩出し、心の教育の重要性を実践してきたと祝辞を述べた。長吉泉・明治大学理事長は、同大の高度で豊かな人間性の教育を高くたたえた。日野原重明・聖路加国際病院理事長は「音楽は心と心をつなぐ手段、平和の手段だと思う。病む人のためにも心を潤す」とし、同大学の一層の発展を期待した。
 記念演奏として、同大学創立者の鈴木米次郎の唱歌作品「浮雲」「従軍行」が演奏された後、同大学シンフォニーオーケストラによって、楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」(ワーグナー)から第一幕への前奏曲が演奏された。
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