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記事2007年4月23日 2063号 (7面) 
新校長インタビュー (142) ―― 日本音楽高等学校
校長 小山 久夫氏
愛・和・誠実を建学の精神に
大学進学アドバンスコース来春新設


「来年度普通科に『アドバンスコース』を新設します」
 四月に日本音楽高等学校(東京都品川区)の校長に就任した小山久夫校長は、力強く語った。
 「アドバンスコース」は、大学進学を目指すコースで、小山校長は「生徒一人ひとりの個性を大切にし、一年次からキャリアガイダンスに努め、土曜講座や夏期講座を開設し、学力にまい進します」と、アドバンスコースに寄せる思いを述べた。
 最近、各教室に出て、授業の様子を見るのも、「先生の授業に対するモチベーションを上げてもらうため」(小山校長)だ。
 同校は「愛・和・誠実」を建学の精神に掲げ、現在、普通科の幼児教育、音楽科の音楽・バレエの二学科三コースを設置している。同校の教育理念については、「誠意を尽くし、他人の立場に立って考え、友人に対しても、親に対しても、常に相手の立場に立って誠実に対応する。これが思いやりの心です」と示す。
 生徒に接する場合もこの考えが基本となっている。生徒と同じ目線に立ち、生徒をしかるときは、きちっと理由を示す一方で、長所を褒める。
 幼児教育コースでは、保育士や幼稚園教員を目指す。併設の日本音楽学校附属幼稚園と日本音楽学校保育園で体験実習を行っている。
 音楽コースでは、伝統の中で厳選されてきた独自のカリキュラムを導入している。
 昭和六十三年に設置されたバレエコース。日本初のバレエコースの誕生だった。全国から集まる生徒を一流の講師陣が情熱的に指導している。
 そして、来年設置されるアドバンスコースは、生徒一人ひとりが進路に対して意識を高め目標の大学を目指す。
 すべてのクラスに花が置かれている。「音楽やバレエを通して、豊かな人間性を培う情操教育を目指す考えの一つの表れ」(小山校長)と言う。
 「今、本校の先生が燃えています。先生が燃えれば生徒が燃えます。学校全体が火の玉のように燃え、活気に溢(あふ)れています。本校の生徒全員が、必ず自己の高い志を達成できると思っています。三年後には素晴らしい成果が出ると信じています」と、生徒、教職員にかける期待は大きい。

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