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記事2007年4月13日 2062号 (2面) 
高専の振興方策検討
学科等見直し、専攻科充実
【高等専門学校特別委員会】
中央教育審議会大学分科会の高等専門学校特別委員会は、三月三十日、学術総合センターで初会合を開催し、座長に木村孟・独立行政法人大学評価・学位授与機構長、座長代理に黒田壽二・金沢工業大学学園長・総長をそれぞれ選任した。この特別委員会は、二月二十二日の大学分科会で設置が決まったもので、高等専門学校教育の振興方策を調査審議するための部会である。
 具体的検討課題は、「(1)組織体制の在り方」として、社会経済の変化に対応した学科等の見直しの基本的考え方、高専専攻科の位置づけ・充実方策、「(2)教育内容・教育方法の充実方策」として、産学連携の強化による教育内容の充実方策、「(3)高専教育の発展方策」として、高専の教育研究に対する財政的支援の在り方、高専制度の活用を検討する地方自治体等への支援の在り方、地域との連携の強化、などが挙げられている。今後、五月までは月二回程度、六月以降十月までは月一回程度のペースで開催する。
 高専は、卒業生に対する高水準の求人倍率が続いているものの、十五歳人口の減少に加え理科への関心の低下、卒業後の進学率の高まり、国立高専の独立行政法人化などの環境変化があるほか、平成三年の制度改正によって工業・商船以外の学科を置くことも可能になったが分野拡大は進んでいない。これらの現状を踏まえて振興を図るための方策を検討していく。
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