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記事2007年2月23日 2057号 (7面) 
新校長インタビュー (141) ―― 品川エトワール女子高等学校
校長 山崎 靖雄氏
早大空間科学研と提携
マルチメディア表現コーススタート



 品川エトワール女子高等学校(東京都品川区)の山崎靖雄校長は、「生徒たちにしっかり学力を身につけさせ、ワンランクアップさせるようにします」と昨年、教育改革を行い、「いままでのやり方や概念にとらわれることなく、社会や生徒のニーズに合わせ、さまざまな工夫や新しい分野を取り入れ、特色ある教育」を実践する方針を明らかにした。
 恒例の全教職員参加の夏期研修会では「今までを振り返り、生徒の卒業後の進路を含めて、生徒をどう教育しているか」をテーマに話し合いを重ね、その方針に基づいて現在、種々の取り組みをしている。
 新しい試みの一つは、平成十八年度から早稲田大学空間科学研究所と提携し「マルチメディア表現コース」をスタートさせたことがある。このコースでは、最新のコンピュータ技術を活用して、音や映像を作り、それらを加工したり、編集する技術を生かして創造力と表現力の育成を目指す。都内の高校では初めての試みであり、「感性豊かな生徒が育ってくれることを大いに期待しています」と語る。
 そのほかに、二年生から「進学」「国際」「生活」「OA」の四つの類型から選べるようになっている。「進学類型」は大学進学準備を早い段階から始める。「国際類型」は海外留学を目標に、語学と海外の文化を学び、将来の進路に生かしていく。「生活類型」では、家政系の勉強をしながら幼稚園教諭や保育士を目標に栄養・調理・保育・福祉などの基礎的な力をつける。「OA類型」では情報技術・活用方法などを育て、パソコンを生かした仕事を目指す。
 これらの類型でそれぞれの特色を鮮明に出していく方針だ。とりわけ「国際類型」は、米国人の担任がクラスのホームルームを英語で行い、日常生活の中で自然と英語が身につくように工夫した。
 さらに学習環境を整えるために、一クラス三十人程度の少人数クラス編成、および主に一年次の数学と英語について習熟度別授業を導入した。
 同校の生徒はスクールリーダー的存在となる生徒が多いという。下級生の面倒をみる、いろいろなことに挑戦してみようという生徒たちだ。「学校説明会でも活躍し、保護者たちにも評判が良かったです」と山崎校長は顔をほころばせた。

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