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記事2007年12月3日 2084号 (5面) 
新校長インタビュー (153) ― 明治大学付属中野八王子中学・高等学校
校長 伊藤 裕氏
知・徳・体バランスよく
明大の核となる人材育成
明治大学付属中野八王子中学・高等学校(伊藤裕校長、東京都八王子市)は、「質実剛毅」「協同自治」の建学の精神の下に、教師・生徒・保護者が三位一体となって、知・徳・体のバランスの取れた全人教育に努めている。
 「とりわけ、知・体を支える徳(心)の部分は重視しています。現代では軽視されがちな挨拶を基本とするマナー教育や生活指導によって、互いに周囲を思いやる心を大切に、共に生きる力をはぐくみ、二十一世紀のグローバルな時代に即した人間関係の基礎を築いています。その結果、だれに対しても笑顔で挨拶を行う習慣は、生徒たちに自然に受け継がれ、すでに本校の伝統となっているといっても過言ではありません」(伊藤校長)
 明治大学の付属校では、現在のところ共学校は同校だけだ。それだけに明治大学からは同校出身者の活躍が注目され、大きな期待も寄せられている。明大の核となり、将来は実社会に貢献できる豊かな人材の育成に日々努めている。
 中学での三年間は基礎学力を徹底的につける。特に、平日六時間、土曜日三時間授業で、国語、数学、英語の授業数を多く確保している。高校では二年次から文系と理系に分かれる。
 「明八学習」の特徴は、(1)朝学習の実施(2)習熟度別少人数指導(3)補習・講習の充実に表れている。(1)朝学習は一時間目の授業の前に二十分間を利用して、読書、小テスト(漢字・英語・数学)、道徳の三本柱を各学年計画的に進めている。(2)習熟度別少人数指導では、英語、数学を中心に実施している。また、(3)中学・高校を通じて、放課後補習・講習を開講している。中学一から高校一年までは英語と数学、高校二・三年では、英語と数学に加えて理科や古典、小論文など、進学対策の講座も設置している。さらに、大学を視野に入れた簿記検定や法学検定を含む、各種検定試験への挑戦も積極的に進めている。
 クラブ活動は活発で、約八割が入部している。伸び伸びと明るい校風は伝統となっている。
 自然に囲まれた、七万坪を超える広大なキャンパスはうらやましいほどだ。このキャンパスを生かし、野球場、プール、テニスコートなど大型施設を配置している。屋内施設も二面バスケットコート、バレーボールの国際試合ができる体育館、剣道場、柔道場などを有し、二年後に創立二十五周年を迎える。
 生徒の明るい笑顔が印象に残る学校であった。

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