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記事2007年12月3日 2084号 (6面) 
「総合的な学習」発表会 人間の営みと環境テーマに
日本音楽高等学校
知性と芸術の融合
サウンド・オブ・ミュージックを上演
日本音楽高等学校(小山久夫校長、東京都品川区)は十月二十日、同校の三浦記念ホールで全校生徒によるミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」(写真)を上演した。
 同校が「総合的な学習の時間」の一環として、「サウンド・オブ・ミュージック」を取り上げて六年になる。今年のテーマは「環境 人間の営みと環境」。同校の生徒たちが興味・関心を抱いてきたことや、学校生活を取り巻く環境の中で、身近な問題から地球規模の国際問題にわたって、クラスや学年・グループなどで検討し、さまざまな角度から研究を重ね、生徒と教職員が一丸となって取り組んできた結果の発表となった。
 「サウンド・オブ・ミュージック」は、第一次世界大戦から第二次世界大戦へと移っていくヨーロッパの激動期に生きた、オーストリア・ザルツブルクを舞台に繰り広げられる、トラップファミリー合唱団の愛国心に満ちた実話だ。
 上演に当たっては、生徒たちは、歌、演奏、ダンスなどの舞台練習に加え、照明、美術、大小道具、衣装にいたるまで、主体的につくり上げ準備してきた。年々、入場者は増えており、地域の人たちにとってもこの日を楽しみにしているという。
 同校は「知性と芸術の融合」をモットーに、全員が音楽、バレエ、ダンスなどに親しみ、豊かな人間性をはぐくむ教育を実践しており、基礎からきちんと積み上げいく教育を大切にしている。
 生徒たちは、この作品をつくり上げていく過程を通じて、当時の人々の生き方を知り、平和をつくり、維持していく難しさを感じ取ったに違いない。この上演を踏まえて、さらに生徒一人ひとりが研究を重ね年度末にもう一度、個人研究発表を行う。
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