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記事2007年12月13日 2085号 (2面) 
私情協が臨時総会 補助事業不正防止ガイドライン提示
IT活用教育方法研究発表会受賞者表彰
私立大学情報教育協会(会長=戸高敏之・同志社大学工学部教授)は十一月二十六日、東京・千代田区の私学会館で、第四十六回臨時総会を開き、情報通信装置・施設補助事業の工事に係る不正防止に対するガイドラインを会員校に示した。
 ガイドラインは、不正な補助金受給が発生したことから、再発防止のために、同協会が文部科学省と協議しながらとりまとめた。不正防止対策の柱として、(1)申請する補助事業の必要性・適切性、費用対効果を検討するための学内体制の整備(2)事業実施に伴う契約プロセスのルール化(3)契約業者・契約金額の決定を判断する基準・考え方の明確化(4)納入または工事内容の検収(5)学内関係者の職業倫理の徹底、を挙げている。契約プロセスのルールとしては、入札制度の導入が望まれるものの、年度開始前に入札が行えない点や専門知識を熟知した体制整備が必要となるなど多くの課題があることから、大学で従来から行われている「見積り合わせ」を厳格・工夫したモデルを提示。競争性を確保するため、補助希望事業経費が一億円以上の場合には、参加業者を五社以上とし、業者への説明会開催、委員会による総合評価、理事会などによる契約業者・金額の決定など、指名競争入札に準じた基準を示している。契約業者・金額を決定する判断基準としては、補助事業を効果的・効率的に実現するために求められる要素を抽出し、できるだけ客観的に整理するようアドバイスしている。
 総会では、全国大学IT活用教育方法研究発表会受賞者の表彰もあわせて行われた。同発表会は、全国の国公私立大学・短期大学の教職員を対象に開催。七十七件の応募があり、書類選考、発表などを経て、二件が奨励賞に選ばれた。文部科学大臣賞、私立大学情報教育協会賞は該当なし。
 奨励賞に選ばれたのは、日本大学理工学部の郭海燕講師の「初心者に学習しやすい中国語e‐Learning教材」と、日本歯科大学生命歯学部の佐藤かおり講師、島津徳人講師、青葉孝昭教授による「病理学教科における動画教材コンテンツの開発と自学自習向けのWeb配信」。

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