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記事2007年12月13日 2085号 (7面) 
新校長インタビュー (153) ―― 明星中学高等学校
校長 北原 都美子氏
凝念、体験教育を実践
世界に貢献する人材を育成
「現在、本校は改革の最中ですが、建学の精神は大事にし、継承していきます。それを基に常に生徒の側に立って考えるようにしています」
 開口一番、北原都美子・明星中学高等学校長(東京都府中市)は強調した。
 同校は、「『和の精神』を基にした『真心と真心の人格接触』による『手塩にかける』教育」を「建学の精神とし、『健康、真面目、努力』の学訓に基づき、こころの力を育てる『凝念』教育と『体験教育』を実践し、『世界に貢献する人を育成』することを教育目標にしている。「世界に貢献できる人が本校から多く羽ばたけるよう」(北原校長)、英語教育を重視し、自分の考えを表現できる能力を養う指導を行う。夏季休暇を利用し希望者を対象に十六日間のカナダでのホームステイ、二泊三日のブリティッシュヒルズでの語学研修を実施している。
 昨年、副校長として招かれた。同校の凝念≠フ有効性に感銘を受けたという。「心の教育そのものだと思い、大切にしています。授業の始めと終わり、朝礼・終礼で『凝念教育』を実践しています。精神統一を行うことで、集中力を養い、自分自身と向き合うことができます」(北原校長)。
 平成十五年度入学の中学一年から「男女共学化」を実施、二十年度には中高六学年の共学化が完成する。中学一・二年は基礎学力をつける時期、中学三・高校一年は体験教育などを通した自分探しの時期、高校二・三年は自分の目標に向かって自己実現をする時期と位置づけているが、「とりわけ中学一・二年の時期に基礎をしっかり固めておくことが大切です。高校になって進路を考えるときに、選択肢が広がります」と基礎学力の重要性を強調する。
 教員としては、生徒一人ひとりの個性を伸ばすために、真心を持って子供と向き合い、生徒には根気よく、温かい指導を行う。注意の仕方などにも気をつけているという。
 施設で最も印象的だったのは図書館だ。内部は木造家具で統一した落ち着いた色合いで、床はフローリング。天井まで書架が置かれている。蔵書数は三階の書庫も含めて約八万冊を誇る。
 来年、明星学苑は創立八十五周年を迎える。八十五周年の節目が新しいスタートとなる。

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