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記事2007年11月3日 2081号 (1面) 
全国私学教育研究集会石川大会を開催
8百人を超える中高校校長教員ら参加
実践発表通じ地域の信頼に応える学校研究
第五十五回全国私学教育研究集会石川大会が十月二十五・二十六の両日、金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールほかで、「特色ある私学教育の創造」を研究目標に開催された。全国の私立中学高校から八百人強の理事長、校長、教員らが参加、学校経営や教育課程など七つの部会に分かれて、実践発表等を通じ他校にはない独自の教育作りなどについて研究協議した。初日の開会式には谷本正憲石川県知事も出席、私学教育に対する熱い期待を語った。また有田利一・石川県私立中学高等学校協会長が、志願者、入学者が減少する中にあって、私学ならではの教育の創造・実践の必要性を強調した。開会式終了後には大ベストセラーとなった『国家の品格』の著者、藤原正彦・お茶の水女子大学教授が、市場原理や規制なき自由競争が日本の国柄を破壊し、かつて世界一を誇った初等中等教育はゆとり教育などで大きく後退、日本は普通の国になりつつあること、惻隠の大切さなどを力説した。
 全体集会最後には日本私立中学高等学校連合会の制度・調査部会長を務める近藤彰郎常任理事が、文部科学省によって運用のあり方の検討が進められている「教員免許更新制」について検討の進捗状況と、日私中高連としては私学の教員に関して利用しやすい運用を同省に求めていきたいと報告した。このほか初日の開会式では平成二十年度の開催地となる北海道の西岡憲廣・私立中学高等学校協会副会長が第五十六回研究集会は平成二十年十月九・十の両日、札幌市の札幌ガーデンパレスを会場に、「〜時代を見すえ、未来を拓く私学教育」の研究目標で、私学経営、学校事務、国際理解教育など六つの部会で開くことなどを説明、積極的な参加を要請した。石川大会二日目は終日、各部会で四つの実践報告が行われ、その実践を巡って質疑が行われた。このうち学校経営部会では、「地域社会の信頼に応える私学経営」との研究目標で、地域との関わり、地域への貢献等を大切にした学校づくり、特色ある教育づくり、学校経営方針等が報告された。

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