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記事2007年11月13日 2082号 (4面) 
新校長インタビュー (151) ―― 明治大学付属中野中学校・高等学校
校長 小澤 正昭氏
生徒の心に火を付ける
基本的生活習慣を実践目標
 明治大学付属中野中学校・高等学校(小澤正昭校長、東京都中野区)は昭和四年旧制中野中学校として開校、昭和二十四年明治大学付属となる。同校は建学の精神を「質実剛毅・協同自治」とし、明治大学は建学の精神を「権利自由・独立自治」と掲げており、似通った校風の中で、付属校という関係が築かれた。
 「中学・高校六カ年教育の中で、特に中学時代は人材育成の上で、基礎をつくり、個性を開花させるためには非常に重要な時期です」と小澤校長は語る。
 中学の教育課程は高校との関係を重視し、一貫教育によって真の実力が付くように工夫されている。
 「原則的には、高校の先取り学習は行っていません。しかし、どの教科でも理解力・表現力・思考力・創造力向上のために独自のプログラムを組んでおり、授業に集中させるようにしています」
 中学では、生徒の約九割がクラブ活動に参加し、集団生活の中で友情をはぐくんでいる。
 高校では、一年次を基礎学力養成時期とし、芸術科目以外、同じ教科を履修する。二年次から文系と理系に分かれ、選択・演習科目を導入している。三年次では、各人の進路志望に応じた専門的知識を深めている。
 同校は伝統的に黒の学生服を採用。しつけ面では、「勉学に励む」「時間を大切にする」「決めごとを守る」「身辺の美化」「あいさつの励行」―の五項目を実践目標とし、基本的生活習慣を身につけさせている。
 「生徒の眠っている心に火を付けてやることが役目だと思っています。その場合、日常起こっていることや身近なことを例に出して教えています」と言う。
 「自分の考えをきちっと持って、相手の考えを理解できるような生徒になってほしい。自分のマイナスになるようなことをしないようにしなければなりません。そして、中学・高校時代に興味・関心の持てることを見つけてほしい」と小澤校長は生徒に期待をかけている。
 同校は二年後に中野学園創立八十周年を迎える。「学園自体が大きく変わる時期になる」と小澤校長。明治大学農学部教授を兼任し、多忙な生活を送っている。

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