兵庫県私立中学高等学佼保護者会連合会の設立総会が十月九日、神戸市の兵庫県私学会館で開催された。会館には私学へ子供を通わせる保護者や教職員ら百六十一人が集まり、「国や地方公共団体に対する私学助成を中心に兵庫の私立学校の振興を円滑に推進するため、兵庫県私立中学高等学校連合会と常に連携して活動する」と設立宣言を決議した。

　兵庫県私立中学高等学校連合会は、国や県に対する私学助成を中心とする私学振興のために、保護者会連合会の設置の必要性を認識し、今年になって協議を重ねてきたが、呼び掛け人代表の西門義博・同連合会長（三田学園理事長）は、その間の経緯を説明した上で、「��私学は兵庫の宝である�＝B本県も日本私立小学校中学校高等学校保護者会連合会（日私学保連）と一致団結していかなければならない」と力説した。
　これに対して来賓の稲田昌広・日私学保連会長はあいさつの中で日私学保連の活動を報告した上で、「保護者の倫理観の大切さと、保護者に（教育についての）情報を提供していくことが必要だ。��新しい時代の教育は私学から�≠ﾆ思っている。頑張りましょう」と述べ、日私学保連と兵庫県私立中学高等学校保護者会連合会との協力の必要性を強調した。
　兵庫県私立中学高等学校保護者会連合会の平成十九年度の事業は、私立学校の振興対策を中心に、保護者が負担する教育費に対する公費支出の公私間格差の是正を図るため、経常費助成の拡充、および保護者の教育費負担格差是正のための制度の拡充等について情報収集・研究と対策を推進していく。
　また、井戸敏三兵庫県知事は、あいさつの中で教育に対する関心を持つ保護者の団体ができたことを高く評価し、「（教育への）共通理解を深め、この基盤を強化することになっていいことだ」と激励した。
　なお、同保護者会連合会の会長に酒谷理加氏（三田学園育友会長）が決まった。