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記事2006年6月23日 2026号 (2面) 
活動方針決めた全専各連等総会
専修各種学校の一条校化推進
議連に実現要請、中込会長再選

中込会長

 全国専修学校各種学校総連合会(中込三郎会長=東洋美術学校長)は、六月十四日、第五十五回定例総会・第百三回理事会を、東京・隼町のグランドアーク半蔵門で開催、平成十七年度事業報告・収支決算報告、同十八年度第一次補正予算案、会則の一部改正を審議、承認したほか、役員改選を行い中込会長を再選した。

 総会冒頭、中込会長は、専修学校各種学校の一条校化について「私たちの学校群が学校として認められるような運動を改めて喚起するような総会だと思う。今後もこの旗は降ろさない」と述べた。来賓あいさつでは、文部科学省生涯学習推進課の高橋道和課長が、教育基本法改正案について、「継続審議となったが、秋の国会では通過させたい」などと話した。同省専修学校教育振興室の澤川和宏室長は、高度専門士が大学院入学を認められたことから、「今年の資格認定を大学院入試の始まる七月前の六月末まで行いたい。十九年度からはスケジュールの見直しを行う」と話した。
 十七年度の事業報告では、専修学校制度制定三十周年を記念して昨年七月十一日に式典等を行い、多くの来賓の出席があったこと、同年九月には一定の要件を満たした四年制専門学校卒業者に大学院入学資格、高度専門士の称号を付与する告示が公布され、十二月には百十九校百九十二課程が告示された、と報告した。
 任期満了に伴う役員改選では、中込会長の再選が全会一致で決定され、十八年度・十九年度の二年間、再び連合会の舵を取ることとなった。就任あいさつで中込会長は「抱えている問題は一にも二にも一条校への道。厳しい道だが、一生懸命に頑張りたい」と述べた。

基本計画で明確に振興

 専修学校等振興議員連盟総会が、全国専修学校各種学校総連合会の定例総会の後、六月十四日の夕刻から同じくグランドアーク半蔵門を会場に開催された。開会の言葉を述べた河村建夫副会長(衆議院議員、前文部科学大臣)は「教育基本法改正案には、教育目標の二条二号に、職業と生活を重視して勤労を重要視する態度を養う、ときちんと位置づけられている」などと説明。町村信孝会長(衆議院議員、元文部大臣)が、「教育基本法改正は新内閣の最重要課題として取り組んでもらいたいと思っている」と話した。また、文部科学省生涯学習政策局の田中壮一郎局長が「専修学校各種学校をめぐる状況報告」として、「専修学校は職業教育において大変重要な役割をしていただいている、今後教育振興基本計画に明確にして振興を図っていきたい」などと述べた。最後に中込全専各連会長が「私たちの学校が一条校になるというのは夢。よろしくお願いしたい」と改めて専修学校の一条校化実現を要請した。

法人専門協も定例総会

 全国学校法人立専門学校協会(中込三郎会長)は、平成十八年度定例総会を、六月十五日、東京・市ヶ谷の私学会館で開催した。十七年度事業報告・収支決算報告、会則の一部改正が審議、承認された。役員改選では中込会長が再選された。この中で中込会長は「一条校化については文部科学省に応援してもらっているが、自分たちも努力していかなければならない。自己点検・評価が必要だ」などと話した。
 文科省の澤川専修学校教育振興室長は最近の専門学校をめぐる状況を説明、高度専門士の公務員として採用時には、学士と同じ待遇となることなどを明らかにした。

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