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記事2006年6月13日 2025号 (1面) 
中高連が中高校生徒数調査結果
高校生は前年度比2.8%減少
中学生は5千人、2.0%増加
 日本私立中学高等学校連合会(田村哲夫会長=渋谷教育学園理事長)が毎年、次年度の私学関係政府予算案の要望や私学振興運動の基礎資料とするため実施している私立中学・高校の生徒数調査(四月十日時点で調査)の集計結果がこのほど、明らかになった。集計結果によると私立高校生は前年度に比べ約三万人(二・八%)減ったものの私立中学生は約五千人(二・〇%)増えていた。

 今年の調査対象高校は前年度より六校多い一千三百二十三校。千葉、神奈川、静岡、滋賀、鳥取、福岡で合わせて七校増え、鹿児島県で一校減少した。私立高校に今年入学した一年生は、全日制三十四万八千百八十七人、定時制千二百四人で、両者を合わせた一年生は前年度に比べ六千二百十二人(一・七%)減少していた。各学年を加えた総生徒数は、全日制と定時制を合わせて百三万五千七百四十九人で、前年度に比べ二万九千七百六十八人(二・八%)減少していた。全国で前年度に比べ総生徒数が増加したのは岩手、滋賀の二県のみ。一年生では、新潟、東京、長野、滋賀、大阪、奈良、和歌山、鳥取、鹿児島の九都府県で増加が見られ、近畿圏の増加が目立つ。このほか専攻科、別科に合わせて約五千二百人の生徒が在籍していた。一方、私立中学校の調査対象校は、前年度より七校多い七百三十七校。学校数は、青森、埼玉、東京、愛知、鳥取、広島、大分県で増加、大阪で減少していた。一年生数は八万五千二百三十一人、総生徒数は二十四万九千八百九十人を数えた。前年度との比較では、一年生、総生徒数ともそれぞれ一・六%、二・〇%増加しており、依然私立中学校の人気は続いているようだが、その中にあっても二十府県では入学者の減少が見られた。反対に東北、関東、中部、九州地域の私立中学校では入学生の増加が見られた。近畿圏では入学者は減少しているが、総生徒数では増加が見られた。一年生、総生徒数とも増加していた都道県は、北海道、岩手、宮城、秋田、福島、栃木、群馬、千葉、神奈川、東京、富山、山梨、長野、静岡、愛知、滋賀、兵庫、岡山、愛媛、福岡、長崎、熊本、大分、宮崎だった。前年度と比べ生徒数が減少していた都道府県は、一年生で二十、生徒総数で十一を数えた。

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