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記事2006年3月13日 2015号 (7面) 
教育は私学から∞私学はひとつ¢蜊緕шw振興大会
教育費の公費格差解消
私学振興≠ヘ府政の柱知事強調 学校選択自由、公費支出公平化決議
大阪私立中高保護者連
 大阪私立中学校高等学校保護者会連合会(小林成共会長)は二月一日、大阪市・大阪市中央公会堂で、約千五百人の保護者や教職員を集めて第二十五回大阪私学振興大会(協賛=大阪私立中学校高等学校連合会)を開催した。大会スローガンは「教育は私学から、私学はひとつ」「保護者負担の公私間格差をなくそう」「魅力ある私学めざして手をつなごう」。

 主催者を代表して小林会長は、私学は建学の精神の下に特色ある教育を行い、素晴らしい人材を輩出しているが、経済的な理由で子供が私学への進学をあきらめている現状があると指摘、「公立と私立との授業料は五倍近い格差を生じている。保護者の熱い気持ちを理解していただき、公費支出の公平な配分を行い、公私間の公費格差をなくし、だれもが自由に進路を選択できるように強く要請する」とあいさつした。協賛者を代表して、釜谷行藏会長はあいさつの中で「公私間の学費格差の是正は府の重要な課題であるとしていることには、力強く感じている。大阪府私立高等学校授業料軽減助成と大阪府育英会奨学金制度は、全国では例がない立派な制度をつくっていただいた。しかし、学校選択の自由となると心細い状況だ。ぜひ、英断を奮い、公私間の学費格差の是正を府の政策として進めてほしい」と述べた。
 これに対して、来賓の太田房江・大阪府知事は、「私学の振興は大阪府の大きな柱の一つです。私学振興のために心を強く、深く、受けとめて頑張る」と応えた。また、美坂房洋・大阪府議会議長は、私学は有能な人材を輩出しており、私学への期待は大きいとした上で、「より大きい環境づくりに全力を尽くす」と強調した。
 大阪府の高校生一人当たりの公費支出は、私立が三十八万円(経常費等)、公立が約八十七万円で、その差は実に四十九万円ほどに及ぶ。この差が保護者の負担格差になっている。
 大会では(1)「中卒生の進路保障・学校選択の自由を期し、一刻も早く公費支出の公平化を実現してください」(2)「公立の中高一貫教育校前期と私立中学校は、その機能が全く類似しています。公立の中高一貫教育校設立にあたっては公費支出の公平化に十二分の配慮をお願いします」――この二点を決議した。
 エキシビションでは、啓光学園中学・高等学校父母の会コーラス部、千里国際学園ゴスペルクワイアー、建国ムグンファ合唱団、および聖母女学院中学・高等学校保護者会コーラスが登場、練習の成果を披露した。

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