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記事2006年11月13日 2048号 (7面) 
新校長インタビュー (137) ―― 明星中学高等学校
校長 城戸 一夫氏
和の精神など五項目実施
中高一貫教育体制、入試見直しも


 明星中学高等学校(城戸一夫校長、東京都府中市)は、今後の同校にとっての指針となるための役割を果たすべき中期(平成十八〜二十二年度)改革に基づき取り組んでいる。
 その内容は「一、『和の精神』を基にした教育」「二、『真心と真心の人格接触』による『手塩にかける教育』」「三、心の教育を育てる『凝念(ぎょうねん)』教育」「四、学訓『健康、真面目、努力』の教育」「五、世界に貢献する人の育成」――この五項目に集約できる。
 中期改革によると、「A教育体制の改革」「B教育内容・教育方法の改善」「C教育力と指導力の改善と強化」「D教育環境の整備」――を柱とする。
 このうち、「A教育体制の改革」では、組織・カリキュラム面を検討し、「中高一貫教育」体制を確立する。「選抜クラス」や入試制度の見直しも行う。この点につき、入試制度を抜本的に見直すと同時に、全教職員を地区分けして学校紹介・広報の地区分担制を確立し、一丸となって受験生の獲得に努める。さらに、PTAおよび同窓会との連携強化を図り、地域社会との連携強化と貢献を行い、世界に羽ばたく人材の育成などに努める。
 また、「B教育内容・教育方法の改善」については、(1)一貫教育のためのカリキュラムの開発(2)シラバスの開発(3)自主教材の開発(4)進路指導の充実(5)生活指導の充実(6)部活動の充実(7)学力格差への対応――を目指す。(7)については、学習遅進生徒のための「学習支援センター」設立の構想がある。
 また、「C教育力と指導力の改善と強化」については、教員研修の強化、教職員による授業評価、第三者機関による学校評価などを組み合わせた、適正な教育評価制度の導入を考えている。
 城戸校長は「私は信念として、子供の人格をつくっていくという意味では、教育とは『芸術』だと思っています。この点を教員に理解してほしいと思います。本校の二、三年後を期待していてほしいと思います」と熱く語る。
 城戸校長は、筑波大学付属駒場中学高校教員・副校長、その後、工学院大学附属中学高校の校長を歴任し、教育改革に携わってきた。専門は世界史。

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