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記事2006年10月23日 2043号 (1面)
教育再生会議が初会合開く 学力向上、規範意識醸成へ
内閣直属に設けられた「教育再生会議」(座長=野依良治・独立行政法人理化学研究所理事長)の第一回会合が十月十八日午前、総理官邸の会議室で開かれ、安倍総理から、教育再生の最終的な大目標として、すべての子供に高い学力と規範意識を身につける機会を保障すること、そのための公教育の再生や家庭や地域の教育力の再生が重要との考えが示された。具体的には(1)質の高い教育を提供し、学力の向上を図る方策(2)規範意識や情操を身につけた「美しい人づくり」のための方策(3)家庭や地域の教育力を高め、誰もが「家庭、ふるさと、このすばらしきもの」と思えるよう、地域ぐるみの教育を再生するための方策――の三つを検討事項として挙げた。同時に二十一世紀にふさわしい教育体制を構築し、美しい国づくりを実現するため、幅広い視野から教育再生のための抜本的な施策の検討を要請した。 初会合では十七人の委員がそれぞれ二分程度で自己紹介を兼ねて意見を発表した。複数の委員が、小学校段階からの人格形成や規範意識を身に付けることは、大学での勉学に好影響しているなどと指摘した。現在までのところ、同会議では学校評価や教員免許更新制などを検討するといわれているが、文部科学省の中央教育審議会等で検討中のものも少なくなく、中教審との違いをどう打ち出すかも課題だ。
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