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記事2006年10月13日 2042号 (7面) 
新校長インタビュー (136) ―― 武蔵工業大学付属中学高等学校
校長 五十嵐 勲氏
男子の進学校*レ指す
心の教育、人間力の育成



 武蔵工業大学付属中学高等学校(東京都世田谷区)の五十嵐勲校長は「進路と将来を見据えた六年間の一貫教育システムを推進します。特に進路指導については、大学進学に力を入れて、男子の進学校≠目指します」と気合を入れている。
 そのために中高一貫の連携を強め、中学一・二年(一、二年次)を前期とし、授業姿勢・学習習慣の確立を、中学三・高校一年(三、四年次)を中期とし、主体的学習・進路開拓力の養成を、高校二・三年(五、六年次)を後期とし、大学入試を見据えた総合力の完成を、それぞれ目指す。二十二年度からは、中学のみの募集となる。
 新しいカリキュラムの下に、中学では週に英語七時間、数学六時間を配当し、丁寧に指導する。高校三年では大学入試を見据えた演習が中心となる。また、中期では習熟度別クラス編成を中心に基礎力の徹底と応用力の育成を図る。後期では進路別コース、志望校別コースそれぞれ細分化し、総合的学力の完成を目指す。
 進路指導の重要なカギとして、自己実現を図るための意識付け(キャリア教育)を段階的に行っていく方針だ。これは「単に大学合格が最終目的ではなく、大学卒業後の職業選択など、自分の将来を誠実に考え、人に対する思いやりを持ち、たくましく生き抜いていくための力の育成を図る、心の教育、人間力の育成を実現していきます」(五十嵐校長)という考えに基づいている。
 また、心の教育の実現のために、@自分の「よさ」「能力」「個性」を伸ばそう、A「知力」と「創造力」を培おう、B新しい自分を再発見しよう、C「将来の夢」、希望の「進路」「職業」の実現に向け努力しよう、D明るく、元気に、楽しく、なかよく学習し、成果を示そう――この五点を教育目標に掲げている。
 新校舎が今年完成した。防災と安全を重視した避難誘導対策、情報関連施設の整備を図った英語教育・情報教育の重視、音楽室(音響設備)・理科室(理科実験室)などの実技系施設の充実――など、素晴らしい学習環境が誕生した。
 新体制での教育改革は順調に進んでいる。将来へ向けて楽しみなむさこう≠ェ誕生した。

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