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記事2006年10月13日 2042号 (7面) 
教育費の公私間格差を是正
県民の期待に応え私学助成拡充など決議
 島根県私学振興大会が九月三十日、島根県松江市の島根県民会館で開催された。主催は島根県私立中学高等学校連盟、島根県私立中学高等学校PTA連合会、島根県私立幼稚園連合会、島根県私立幼稚園PTA連合会、島根県専修・各種学校連盟、島根県専修学校PTA連合会の六団体。第一部で大会決議、要望書説明・各学種別団体への提出、永年勤続表彰などが、第二部で記念講演が、第三部で学習発表が行われた。

 大会スローガンは、(1)私学教育の充実・向上を図り、次代を担う人材を育成する、(2)地域に愛され、地域の期待に応える学校づくりに努める、(3)私立学校経営の一層の健全化と保護者負担の軽減を図るため、私学助成の拡充と公費支出の公私間格差の是正を要望する――の三点。
 第一部では主催者を代表して、大多和聡宏・同県私立中学高等学校連盟会長はあいさつの中で、私学は常に保護者、生徒等のニーズに応え、各校独自の建学の精神に基づき人間教育を行ってきたと評価し、「問題は教育費の公私間格差で、経済的理由から私学への進学をあきらめることだ」とした上で、公私間格差の是正、私学が公教育に果たしている重要性を強調した。来賓として、澄田信義・島根県知事の代理として松尾秀孝・同県副知事は、経常費補助や魅力ある学校づくりなどに対する補助をしていることを挙げ、「私学振興に対しできる限り施策を行っていく」と代読した。
 大会では、「私学教育の精華発揚を図るとともに、時代の要請に対応した特色ある教育を実践し、次代を担う人材の育成につとめ、県民の期待に応えるよう総力を傾注する」「地方の厳しい社会・経済環境のもとで私学に学ぶ園児・生徒等の保護者軽減と、私学経営の一層の健全化を図るため、『私学助成の拡充』及び『教育に関する公費支出の公私間格差の是正』を要望する」――の二事項を決議した。
 第二部では、「よきご先祖さまになるために」―この時代を親としてどう生きるか―の演題で、エッセイストの木村治美氏が記念講演を行った。
 第三部では、出雲北陵中学・高校の合唱、開星中学・高校の新体操などが行われた。

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