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記事2006年1月3日 2009号 (11面) 
魅力ある学校づくり目標に
三重、大分私学が特色アピール
【三重県私学大会】

建学の精神に則り個性の伸長に尽力
退職手当への助成など決議


 三重県私学総連合会は昨年十一月十二日、津市・三重県教育文化会館で第四十一回三重県私学大会を開催し、私学助成に対する国庫補助制度の堅持、私立学校保護者負担経費軽減の推進など私学振興七議案を決議した。大会席上で優良教職員知事表彰、永年勤続教職員会長表彰、優良生徒児童表彰、叙位叙勲褒章等受賞者披露なども行われた。

 会長あいさつとして、宗村南男・会長代行(暁学園理事長)は「保護者や子供のニーズと社会の期待を真摯(しんし)に受け止め、各校独自の建学の精神に則(のっと)り、人間教育に徹し、新しい時代を切り開く人材育成に努め、個々の能力の伸長に渾身の努力を重ねています。どの時代でも、教育は、次代を担う人づくりという点で非常に重要であるにもかかわらず、国はあまりにも財政論を先走らせているように思えてならないのです。本県では『私学が公教育の一翼を担っている』『国民の教育を受ける権利や教育の機会均等からして、私学助成は必要不可欠である』と、野呂昭彦知事や県議会議員の皆さまには理解していただいている」と述べた上で、「公立学校とは違い、公的支援がなければ保護者に負担をお願いせざるを得ない私学にとって、いま非常に危機的な状況が続いている。本県の公教育の発展のため、子供のためにも私学振興に深いご理解をお願いしたい」と私学助成への支援を訴えた。
 野呂昭彦・三重県知事の祝辞を代読した土橋伸好・出納長は「私学は独自の建学の精神に基づいた、私立学校ならではの特色ある教育活動を展開され、次代を担う多くの優秀な人材を社会に送り出している」と私学を高く評価した。
 また、田中覚・三重県議会議長の祝辞を代読した三谷てつお・同県議会副議長は独自の建学の精神に基づき、個性豊かで特色ある私学の実践教育を高く評価し、「私立学校の教育に果たす役割の重要性に鑑(かんが)み、私学の振興および発展のため、今後とも一層努力をしていく」と、私学への理解を示した。
 大会では「私立学校退職手当資金給付事業に対する助成」「私立幼稚園・小・中・高等学校の経常費助成」「私立学校保護者負担経費軽減の推進」「私立専修・各種学校振興のための助成」「私立学校の施設設備費に対する助成」「私学助成に係る国庫補助制度の堅持」「建学の精神に基づく特色ある私学教育の振興」――この七点を決議した。

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