こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2005年9月23日号二ュース >> VIEW

記事2005年9月23日 1992号 (7面) 
新校長インタビュー (124) ―― 江戸川女子中学・高等学校
校長 木内 英仁氏
教養ある堅実な女性
体験学習から多くを学ぶ
江戸川女子中学・高等学校(木内英仁校長、東京都江戸川区)は、建学の精神に「教養ある堅実な女性の育成」を掲げ、校訓「誠実・明朗・喜働」の下に、さまざまな取り組みを行っている。
 教師が質の高い授業の実現を目指し、生徒が地道な努力をし、しっかりした学力を身につけるため、前後期二期制・週六日制を採り、一時限六十五分授業を行っている。
 「試験と解説の同時間内での実施や、実験・観察の効率的な時間配分など、生徒たちの集中力を途切れさせないように、一時限六十五分内で工夫を凝らした授業を行っています」
 学校行事として行われる校外学習、修学旅行、海外研修旅行、文化教室、また部活動や生徒の自主的な委員会活動など、体験学習の場を数多く設けている。
 「自分でしっかりと方針を立てて、判断できる生徒を育成したい。また、自分自身の言葉に責任を持った行動ができて、他人から信頼されるような人に育ってほしい。そのための教育を行っていきたい」
 同校の進路指導の目標は生徒の夢をかなえる≠アとだ。そのために一年次から自分の将来について考えさせ、六年次まで体系化されたプログラムで親身な指導を展開している。一年次には将来について意識を持たせるために「自分の将来の夢」についての作文を制作・発表、二・三年次には職業や資格などを研究する。四・五年次には志望大学・学部学科を決定するというプロセスだ。自習室にある、学部学科研究のための通称赤本≠フ多さには目を引く。
 カリキュラムも夢の実現に向けて考えている。高校で普通科U類、普通科V類、そして英語科に分かれる。U類は私大への現役合格を目指し、V類は国公立大学を中心に難関私大および医歯薬学部等への現役合格を想定している。英語科は四・五年次にはそれぞれ九時間、六年次には十一時間の英語関連科目を設け、受験に対応できる英語力を養成している。
 木内校長は一九六七年生まれ。現在、千葉大学と慶應義塾大学法学部政治学科で非常勤講師(専門は憲法)を勤めながら、同校の生徒の夢の実現に向かって奮闘している。

記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞