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記事2005年8月13日 1989号 (9面) 
経常費補助を増額決議
奈良振興大会
授業料の軽減補助も要望
奈良県私立中学高等学校連合会(平田静太朗会長=聖心学園理事長)と奈良県私学父母の会(亀口幸久会長)は七月十五日、奈良市の奈良市ならまちセンターで奈良県私学振興大会(後援=奈良県)を開催、「私立学校教育経常費補助金および私立高等学校授業料軽減補助金のさらなる増額」の要望を決議した。会場には私学に子供を通わせる保護者や教職員ら約三百人が集った。大会では私学教育功労者二十人に対し、柿本知事から表彰状が授与された。
 平田会長は柿本善也・奈良県知事の、県財政の厳しい中、私学に対する日ごろの支援に対する感謝の気持ちを、拍手で応えた上で、「奈良県の私学は特色ある教育方針のもとに多くの人材育成をしている。今後も地域や父母の期待に応えるよう努力していきたい。そして、大学進学率もいいが、徳育や人格の育成も忘れてはならない。人間の能力を信じ、自ら判断・実行していくことが大事だ」とあいさつした。
 また、亀口会長はあいさつの中で「私学は個性溢れる独自の教育を展開し、魅力ある学校づくりを共通の目標にしている。しかし、経済上の問題から私学への進学を断念せざるを得ない子供がいる。教育に対する理解の深い知事は私学に多くの補助をしていただいており、感謝をしている」と述べた。
 これに対し、来賓の柿本知事は、教育は建前ではなく、本音で実行することが成果を上げることになると、あいさつした。続いて、秋本登志嗣・奈良県議会議長が「愛情を持てる教育を行ってほしい」とあいさつした。
 この日は宮川治樹・帝塚山大学心理福祉学部助教授が「障害児イルカ介在活動と教育の原点」との演題で記念講演を行い、イルカとの触れ合いを通じ、生きることを学ぶ意義などについて語った。

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