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記事2005年7月13日 1985号 (1面) 
平成16年度大学図書館の実態調査
文科省報告
9割がホームページでサービス
電子ジャーナル5年で45倍に急増
大学図書館の九割近くがホームページでサービス提供を行っていることが、文部科学省が七月五日に発表した「平成十六年度大学図書館実態調査結果報告」で分かった。電子媒体によって配布される雑誌「電子ジャーナル」の購読は、平成十年度の二十七種類から国立大学を中心に増えて一千二百種類を超え、五年間で四四・五倍と急増している。時間外開館は平日、土曜、休日の実施率、開館時間は全体として増加傾向にある。学外者への公開は九八・八%が実施している。
 調査は大学図書館の実情を具体的・実態的に把握する目的で、昨年五月一日現在の私立大学五百四十四校、国立大学八十七校、公立七十七校の合計七百八校を対象に実施。中央図書館(本館)および分館、学部、教養部、併設短期大学部などの図書館・室となっている。調査項目によっては平成十五年度末現在、十五年度実績とし、対象校全校から回答を得た。
 大学図書館のホームページで、蔵所目録などの各種データベースや、デジタル化した貴重書の画像などを提供する「ホームページでのサービス提供」は、平成十年度四百二十九大学(七一・〇%)から六百二十七大学(八八・六%)と、九割近い大学が行っている。
 内訳は国立が一〇〇%、公立九二・二%、私立は八六・二%となっている。
 オンラインおよび電子媒体で配布される雑誌で、図書館が定期購読している「電子ジャーナル」は平成十年の二十七種類から、五年間で一千二百一種類まで急増し、四四・五倍増となった。
 国立が四千八百八十三種類、公立が四百六十三種類、私立は七百十六種類で国立大学の購読が目立つ。
 また、平日の時間外開館の実施状況は平成十年度の四百七十五大学(七八・六%)から五百八十八大学(八一・五%)と二・九ポイント増。土曜の時間外開館は十年度三百二十大学(五三・〇%)から三百五十九大学(五二・四%)で微増した。休日は十年度の百五十七大学(二六・〇%)から二百八十六大学(四一・八%)と一五・八ポイントの増加となっている。
 学外者が図書館を利用できる大学数の割合は、十年度の五百九十七(九八・八%)から五年間で六百七十八校(九八・八%)と増減はなかった。
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