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記事2005年6月3日 1979号 (11面) 
兵庫県私学振興の集い 私学は兵庫の宝£m事が激励
体験教育、個の重視を強調
第一回兵庫県私学振興の集いが五月十四日、神戸市の神戸国際会館・こくさいホール(神戸三宮)で開催され、私学へ子供を通わせている保護者や、理事長・校長・教職員ら約二千人が集まった。主催は兵庫県私立学校理事長会(村野利昭会長)、兵庫県私立中学高等学校連合会(西門義博理事長)、兵庫県私立小学校連合会(岩風D会長)の私学三団体。協賛は兵庫県私学振興協会。

 兵庫県の私学は、知事や県の理解の下に私学助成については力強い支援を受けているが、少子化が進むにつれて私学を取り巻く環境も厳しさを増している。兵庫私学としては初めてとなる振興の集いは、私学の現状や課題をあらためて認識し、今後の発展を考える機会になればとの思いで開催された。
 主催者を代表し西門理事長はあいさつの中で、同県独自の補助金を含む平成十六年度の、私立高校生一人当たりの経常費補助単価(三十三万三千三百五十一円)は東京に次いで全国二位であることを紹介し、「兵庫県の知事は『私学は兵庫の宝』であると言われている。私学としては責任を果たし、必死になってやっていかなければならない」と熱い思いを述べた。
 来賓の原亮介・兵庫県議会議長は「私学の良さは建学の精神と志だが、(教育で)いま一番欠けているのが志だ。志を持って私学振興に取り組んでいる」とあいさつ、また、立石幸雄・兵庫県議会私学振興議員連盟会長は「私学振興のために尽くすことを誓う」と力強く述べた。
 記念講演では井戸敏三・兵庫県知事が「これからの教育のあり方」と題し、兵庫教育の展開として「体験教育の充実」「個を大切にする教育」「地域で育(はぐく)む教育」の必要性などを説いた。井戸知事は「同質集団は異質を排除しがちであるが、異なった体験を学ぶ必要がある」と強調し、「子供にやる気と志を教えることが大切で、この点では私学の方が強く意識されて教育されているのではないか。今は幅広い考え方で行動できる人が求められている。次代の要請に応えるフロントランナーとしては私学の功績が大きい」と私学を評価した。

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