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記事2005年6月23日 1982号 (1面) 
中教審に文科相諮問 生涯学習、青少年の意欲向上など
ニート対策も視野に
中山成彬文部科学相は六月十三日、中央教育審議会(会長=鳥居泰彦・慶應義塾学事顧問)に増加するフリーターやニート対策などを含めた「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について」と、「青少年の意欲を高め、心と体の相伴った成長を促す方策について」の二つを諮問した。区切りのついたものからそれぞれ答申していく。
 諮問事項の「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について」は子どもたちの学力や体力、学習意欲、コミュニケーション能力の低下などを受け、社会全体での課題解決を目指す。さらに増加するフリーターやニートへの自立した資質・能力の向上策について議論するほか、二年後に控えた「団塊の世代」の一斉退職の問題に対し、学習ニーズを把握して支援方策を探る。
 具体的な地域での学習活動の場として、社会教育施設や大学、専修学校などを挙げ、各地域において特色ある活動を期待するとしている。特に大学での社会人受け入れ促進についても議論する方針だ。
 一方、「青少年の意欲を高め、心と体の相伴った成長を促す方策について」では、人間関係の希薄化や自然体験の減少、生活習慣の乱れが、青少年の意欲にどのような影響を及ぼしているのかを検証し、情報メディアとの適切な関わり方などについて検討していく。
 幼少年期から青少年期にわたる生活全体を視野に入れ、調和の取れた食事、適切な運動、十分な休養・睡眠といった基本的な生活習慣についても改めて検討する。

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