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記事2005年6月23日 1982号 (2面) 
文科省スクールミーティング
小泉大臣政務官らが鎮西学園真和中学校を訪問
文部科学省の大臣や副大臣、大臣政務官、幹部職員らが直接、全国の義務教育現場を訪ねて見聞きした生徒の声や姿、保護者の意見等を今後の教育改革に生かそうというスクールミーティングが、六月二十日、熊本市の鎮西学園真和中学校(上田祐規理事長・校長)で行われた。私立学校でのスクールミーティングは同校で八校目。
 この日、同校を訪れたのは、小泉顕雄大臣政務官ら一行四人で、中学一年生から三年生までの英語や理科などの授業を見て回り、その後、保護者代表や校長、副校長、教頭らとおよそ一時間にわたって現行の学習指導要領で行われた教育内容の三割削減等の学力問題や、心の教育などついて懇談した。保護者からは削減された教育内容の復活を望む声が強かったほか、学力の充実とともに、同校の宗教に根ざした人間教育に強い信頼感と期待感が述べられた。また公立と私立の授業料の違いから私学進学を断念している家庭も少なくないことを指摘し、私学助成の増額を要請する声が複数聞かれた。学校側からは総合的学習の必要性を指摘する意見も聞かれた。
 保護者や学校関係者との意見交換後、スクールミーティングの感想を述べた小泉大臣政務官は、「今の中学校の教育内容を熟知してはいないが、高度な授業をされている印象を持った。これまでは公立での中高一貫教育について納得しきれないことを感じてきたが、中高一貫教育で多くのことを解決できると思った。徳育については学校が保護者から大きな信頼を得ている。そうしたものを学校に求める意見は大きいと思った」などと語った。同校は仏教(浄土宗)による人間教育を基礎に大学進学を目指す生徒に中高校を通じ六年間の一貫教育を行っている。

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