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記事2005年6月23日 1982号 (7面) 
新校長インタビュー (119) ―― 暁星中学校・高等学校
校長 倉橋 和昭氏
人格の完成と社会福祉
キリスト教の理念に基づき教育
暁星中学校・高等学校(倉橋和昭校長、東京都千代田区)はキリスト教の理念に基づき、人格の完成を目指すとともに、社会の福祉に努める人物を育成する教育を行っている。
 倉橋校長は過去二年間、入試委員長として広報活動を実践してきたが、「public relations」という言葉の持つ重要性、つまり社会での学園の存在意味を明確にすることが最も求められることを感得したという。
 倉橋校長は「カトリック学校としてのミッション(使命)を常に再確認しつつ教育を行っていきたい。そのミッションは神の愛を教育という形で、教育を通して伝えること。人の心を大切にすることを生徒、保護者、教職員に強く訴えていきたい」と抱負を語る。
 同校の中学・高校六カ年一貫教育は、中学一〜二年が基礎学力の充実を、三年から語学と数学で習熟度別授業編成を実施している。高校一年では、物理・化学・生物を必修とし、理科教育に比重を置いた教育を行っている。二年から、文科系と理科系の二クラスに分け、三年から志望別に分けて、選択授業を多く導入している。
 特に、ツール(道具)としての語学教育を重視している。大学受験での重要科目としての外国語に配慮しつつも、国際社会で通用する運用力を磨くように指導している。「第一外国語として英語、第二外国語としてフランス語」と「第一外国語としてフランス語、第二外国語としての英語」の二コースのいずれかの選択となる。
 常によりよく≠目指す伝統校であるためには、学校改革の意識の共有が教職員に求められるという認識に立ち、「若い教員の熱き思いを結集し、具体的な改革に取り組んでいます。公務分掌の再編成、カリキュラムの見直し、クラブ活動の意味や学校図書館のあり方の再認識、学校行事の新たな意味づけとそれによるさまざまな変更など。着実に、しかし大胆に改革を行っていきたい」と熱く語る。
 倉橋校長は教育者として現場の教員が原点と考えており、今年度は、高校三年の英語の授業を二クラス、二時間、計四時間受け持っている。

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