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記事2005年5月3日 1976号 (2面) 
中央教育審議会の審議動向
大学短大全入時代への対応
評価機関の認証で委員会設置
第3期大学分科会スタート、会長に相澤東工大学長
【大学分科会】
 中央教育審議会の第三期大学分科会の初会合が四月十八日、東京都内で開かれ、分科会長に相澤益男・東京工業大学長が選任された。今後およそ二年間にわたり、平成十九年から控えている大学・短期大学の全入学時代への対応や、質の保証など、高等教育の在り方について議論する。新たな評価機関の認証についても委員会を設置して審査を行う方針だ。
 会合では自由討議を中心に進められ、委員からは「高等教育を国家戦略の重点分野に位置付けていかなければならない」「中長期の国際的ビジョンについて議論していくべき。世界トップ百校に日本から十五校入れるなどといった具体的な話をしてほしい」「トップレベルの人材を育成していくことは重要だが、ニートなどの問題が起きている。多様なキャリアパスが見えてこなければならない」「奨学金は重要だが、日本は入学してからという独自のシステムとなっている。制度的に大きな改革が必要」「産学連携は実際にかかわってみると、非常に難しいのが現状。大学がもっと地域、産業にかかわって行くためカタリスト(触媒)の制度を作っていく必要があるのでは」などの意見が出た。
【委員】▽相澤益男・東京工業大学長▽安西祐一郎・慶應義塾長▽飯野正子・津田塾大学長▽猪口邦子・上智大学法学部教授▽江上節子・東日本旅客鉄道潟tロンティアサービス研究所長▽金子元久・東京大学大学院教育学研究科教授▽木村孟・独立行政法人大学評価・学位授与機構長▽黒田玲子・東京大学大学院総合文化研究科教授∇郷通子・お茶の水女子大学長▽寺島実郎・且O井物産戦略研究所取締役所長▽中嶋嶺雄・国際教養大学理事長・学長▽野依良治・独立行政法人理化学研究所理事長▽茂木友三郎・キッコーマン椛纒\取締役会長
【臨時委員】▽天野郁夫・独立行政法人国立大学財務・経営センター研究部長▽有信睦弘・鞄月ナ執行役常務・研究開発センター所長▽生駒俊明・一橋大学大学院国際企業戦略研究科客員教授▽石弘光・中央大学総合政策学部特任教授▽井村裕夫・京都大学名誉教授▽尾池和夫・京都大学総長▽荻上紘一・独立行政法人大学評価・学位授与機構教授▽黒田壽二・金沢工業大学学園長・総長▽小宮山宏・東京大学総長▽佐々木正峰・独立行政法人国立科学博物館館長▽佐藤弘毅・学校法人目白学園理事長▽長田豊臣・立命館総長・大学長▽中津井泉・リクルート「カレッジマネジメント」編集長▽南雲光男・日本サービス・流通労働組合連合顧問▽濱田道代・名古屋大学大学院法学研究科教授▽菱沼典子・聖路加看護大学看護学部長▽森脇道子・産能短期大学長▽矢崎義雄・独立行政法人国立病院機構理事長

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