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記事2005年5月3日 1976号 (2面) 
関短協が春季定期総会
認証評価を受ける短大、19・20年度がピークに
副会長2人体制へ
関東私立短期大学協会(会長=大野誠・国際学院埼玉短期大学理事長・学長)は五月九日、私学会館(東京・市ヶ谷)で今年度の春季定期総会を開催した。これまで一人だった同会副会長を二人体制にすることを決め、新たな副会長に小舘静枝・小田原女子短期大学長が選出された。講演会では日本私立短期大学協会の佐藤存事務局長と、短期大学基準協会の根岸成直事務局長が講師として招かれ、講演した。根岸局長は今年度認証評価を受ける短大は三十校であることを発表した。
 総会冒頭のあいさつで大野会長は「第三者評価がいよいよ始まる。関東私立短期大学協会からは今年度六校が(認証評価を)受ける予定になっている。評価の情報交換を行いながら、良い方向に持っていきたい」などと述べた。
 総会では規約を一部改正し、同会副会長に佐久間勝彦・副会長(千葉経済大学理事長・学長)のほか、新たに小舘静枝・常任理事を選任。二人体制での役員組織充実を目的としている。
 講演会では佐藤局長が「私立短期大学をめぐる諸問題について」を演題に、個人情報保護法の施行や、学校教育法の改正に伴い、新たな学位である「短期大学士」や、「准教授」「助教」といった大学教員組織などについて説明。さらに佐藤局長は、中教審答申の「我が国の高等教育の将来像」において、頻繁に出てくる言葉として、「個性・特色の明確化」「競争的環境・原理」「自己点検評価・認証評価」「財務の公表」―の四つを挙げた。佐藤局長は「この四つワードを組み合わせていくと、これから何をすればよいか分かってくるのでは」と話した。また、根岸局長は短期大学の認証評価をテーマに講演した。短期大学基準協会が実施した評価の希望年度調査によると、今年度に評価を受ける短大は三十校。その後、四十四校(十八年度)、八十校(十九年度)、八十七校(二十年度)、四十三校(二十一年度)、三十二校(二十二年度)の予定となっていて、認証評価を受ける短期大学は平成十九、二十年度にピークを迎えることを明らかにした。

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