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記事2005年3月3日 1970号 (4面) 
新校長インタビュー (116) ―― トキワ松学園中学・高等学校
校長 星 正雄氏
芯の強さと思いやる心
英語教育を重視、身につける


 東京・目黒区の閑静な住宅地にあるトキワ松学園中学・高等学校(星正雄校長)。「鋼鉄(はがね)に一輪のすみれの花を添えて」という三角錫子・初代校長の言葉は、「しっかりとした芯の強さとともに人を思いやる優しさを忘れない、そうした調和ある女性を育てる」という精神として、現在まで受け継がれている。
 星校長は「本校の生徒の姿を見ていただきたい。みずみずしい感性、女性らしさ、芯の強さをつくり上げることを目標としています」と切り出した。
 同校には、単に形式としてのマナーにとどまらず、相手を敬い、自分の最もよい姿を表現できる作法を身につけさせたいと力説。現在の「センスアップ講座」をさらに発展させたものにしたいとのこと。
 「本校の進路指導については、生徒一人ひとりの希望する進路(出口)を実現するという明確な方針で行っており、保護者が安心し、期待感を抱いてもらえる学校づくりが必要です」と、人間的な成長の面とともに、進路保障の両面を重視する。
 同校では、中学で基礎学力をしっかり身につける。高校では文系(文1と文2)と理系、および美術類型に分かれる。文系クラス(文1)は難関大学への現役合格を、文系クラス(文2)は中堅四年制大学と短期大学を目指す。理系クラスは理・工学部をはじめ、歯学、薬学、看護、獣医畜産などの学部への合格できるだけの実力を身につけ、美術類型は基礎的知識と技能を習得した上で、高度で個性的な表現を学ぶ。
 同校の英語教育は伝統的に注目されている。英語で情報をインプットし、それを自分で価値判断し、最終的に英語でアウトプットする力を身につけることが目標だ。「高校二年以上から世界のニュースを読んで、それに対する自分の意見を英語で発表する力をつけることが目標です。将来、高校から直接外国の大学に入学できる実力をつけさせたい」と星校長。
 「私は生徒が勉強を嫌いにならないこと、学び、かつ、探求する楽しさを身につけさせてやりたい。このことがその生徒にとって、将来的に大事なことだと思っています。そのためには教師の姿勢と教師自身が自らを高めようとする意識なくしては不可能なことです」と教師への期待は大きい。
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