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記事2005年3月3日 1970号 (2面) 
中教審の審議状況と今後の課題
山積する課題で第三期中教審スタート
専門職大学院、免許制度の更新制
初中教育の改革推進
二月十五日に第三期中央教育審議会がスタートしたが、文部科学省は二月現在での各分科会および部会の最近の審議状況を取りまとめた。同二十八日に初会合を開いた義務教育特別部会以外の審議状況は次の通り。

 教育制度分科会=昨年三月に「地方分権時代における教育委員会の在り方について」の諮問を受けて審議。(1)教育委員会制度の意義と役割について(2)首長と教育委員会との関係について(3)市町村と都道府県との関係および市町村教育委員会の在り方について(4)学校と教育委員会との関係および学校と自主性・自律性の確立について。
 (1)―(3)および(4)の一部については、今年一月十三日、教育制度分科会地方教育行政部会において「部会まとめ」を公表(→義務教育特別部会で審議予定)。
 (4)の一部については、今年一月十一日、初等中等教育分科会教育行財政部会「学校の組織運営に関する作業部会」において「作業部会の審議のまとめ」を公表(→義務教育特別部会で審議予定)。
 地方教育行政部会=昨年三月に「地方分権時代における教育委員会のあり方について」の諮問を受け審議し、今年一月十三日に「部会まとめ」を公表。
 生涯学習分科会=二〇〇三年七月より生涯学習の振興方策全般について審議。昨年三月に「審議経過の報告」として中教審総会に提出。
 初等中等教育分科会=(1)○三年五月に「今後の初等中等教育改革の推進方策について」の諮問を受けて審議中。(1)初等中等教育の教育課程および指導の充実・改善方策について(2)義務教育など学校教育に係る諸制度の在り方について。
 (1)のうち、当面の検討事項については、〇三年十月七日「初等中等教育における当面の教育課程および指導の充実・改善方策について」として答申。
 (2)のうち、「地域が運営に参画する新しいタイプの公立学校の在り方について」および「公立学校の管理運営の包括的な委託の在り方について」は昨年三月四日「今後の学校の管理運営の在り方について」として答申。(2)のうち、「義務教育制度に接続するものとしての幼児教育の在り方について」は今年一月二十八日「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について」として答申。(2)のうち、「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」は昨年十二月一日「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」として中間報告提出後、審議中(→特別支援特別委員会)。(2)のうち、「義務教育に関する経費負担の在り方など義務教育における教育条件整備の在り方について」は昨年五月二十五日「義務教育費に係る経費負担の在り方について」として教育条件整備に関する作業部会が中間報告(→義務教育特別部会で審議予定)。(2)のうち、「義務教育に係る諸制度の在り方について」は、今年一月十一日「審議のまとめ」を公表(→義務教育特別部会で審議予定)。
(2)昨年三月に「地方分権時代における教育委員会の在り方について」諮問を受けて審議。
 (1)―(3)(略)
 (4)学校と教育委員会との関係および学校の自主性・自律性の確立について。
 (4)の一部について、教育行財政部会「学校の組織運営に関する作業部会」において昨年十二月二十日「審議のまとめ」を公表(→義務教育特別部会で審議予定)。
(3)昨年十月に「今後の教員養成・免許制度の在り方について」の諮問を受けて審議中(教員養成部会)。
 教育課程部会=昨年三月から、各教科などの専門部会を設置し、学習指導要領の見直しについて審議。
 昨年十二月から、学習指導要領全体の見直しの本格的な検討に着手。

大学院の機能強化
義務教育の教育条件整備など


 教員養成部会=(3)の諮問を受け、教員養成における専門職大学院の在り方や、教員免許制度の改革、とりわけ教員免許更新制の導入について審議中。教員の免許状授与の所要資格を得させるための大学の課程の認定について毎年度検討。
 教育行財政部会=(2)(4)については、教育行財政部会「学校の組織運営に関する作業部会」において昨年十二月二十日「審議のまとめ」を公表。
 (1)(2)のうち、「義務教育に関する経費負担の在り方など義務教育における教育条件整備の在り方について」は昨年五月二十五日「義務教育費に係る経費負担の在り方について」として教育条件整備に関する作業部会が中間報告。
 幼児教育部会=(1)(2)のうち、「義務教育制度に接続するものとしての幼児教育の在り方について」は昨年一月二十八日「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について」として答申。
 特別支援教育特別委員会=「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」、昨年十二月一日に中間報告を提出。審議中。
 大学分科会=高等教育改革の進展や社会の状況などを見通した「高等教育の将来像」について、各部会での審議を踏まえ、今年一月二十八日「我が国の高等教育の将来像」として答申。
 制度部会=学部教育の在り方や短期大学・高等専門学校などの在り方について、昨年十一月三十日「部会での審議のまとめ」を公表。
 大学院部会=大学院の評価や大学院への財政的支援の在り方など、大学院の機能の強化などについて審議。昨年八月十二日「部会における審議経過の概要」を公表。審議中。
 法科大学院部会=法科大学院に係る認証評価機関の認証について、申請に応じて検討。
 スポーツ・青少年部会=これからの青少年教育の推進方策などについて、審議中。

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