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記事2005年3月3日 1970号 (4面) 
基本法、指導要領見直しなど四点指摘
公私の役割整理必要
神奈川設置者初の会議

堀井理事長

神奈川県の私学振興のあり方や公私の役割などの諸問題について検討する第一回神奈川県公私立高等学校設置者会議(設置者会議)が二月二十五日、横浜市・神奈川県庁で開催された。
 県知事が主宰するこの設置者会議には、私学側からは堀井基章・神奈川県私立中学高等学校協会理事長(堀井学園理事長)、高木茂同協会副理事長(高木学園女子高校長)、黒土創同協会顧問(横浜中学高校理事長)、加藤紀一同協会理事(藤嶺学園理事)が出席し、松沢成文・神奈川県知事、教育長らが出席、公私立高等学校の課題等について検討した。
 会議に先立ち、松沢知事はあいさつの中で、「生徒の立場に立って幅広く議論していきたい。お互いに共通する認識を持ちたい」と述べた上で、最近の教育について、(1)教育基本法について、見直すところは見直すべきで、愛国心や環境教育が大きな課題となっていること(2)学習指導要領については、国の教育理念に基づいてきちっと議論すべきこと(3)公共心や社会性を身につけるようにすること(4)国際性を身につけた子供に育ってほしいという認識の下に英語教育を見直すこと――の四点を指摘した。
 一方、堀井理事長は「切瑳琢磨して公私双方で特色を出し、生徒が幅広い選択の中で主体的な選択ができ、行きたいところに行ける環境づくりをしたい。公私の役割と使命をあらためて整理する必要がある」と指摘、最近の公立高校の過度の特色化については「公立となじまないもので、いかがなものか」と述べた。また「公立も経営感覚を取り入れて公費の適正な配分をしていかなければならない。私学は建学の精神を教育活動に実践していくことが大事だ」と私学側の基本的な考えを述べた。
 この日は、それぞれ配布資料の説明を行い、次回は五月に開催予定。
(詳報は次号)

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