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記事2005年2月13日 1968号 (7面) 
新校長インタビュー (115) ―― 明和県央高等学校
校長 佐藤 宣洋氏
活力ある学校づくり
ふるさとを育てる活動に邁進


明和県央高校(生徒数九百五十人)は、学校法人平方学園(平方昇一理事長)により昭和五十八年に開校された。校名の「明和県央」は、地元群馬町出身の福田赳夫元総理大臣の命名による。
 「学校は、榛名山を北西に控え、北に赤城山、西に妙義山や浅間山が遠望できる風光明媚な土地にあり、近くには上毛国国分寺史跡もある。また前橋・高崎の二大都市に隣接し、都市化が進行しているので、将来的にも、本校は有望である」(佐藤校長)
 創立以来、「生徒一人ひとりの夢をかなえる」ことを目標に、全教職員が一丸となって「活力ある学校」づくりを目指している。
 そのための一つが「地域に根ざした学校」づくりだ。「ふるさとに学び、ふるさとを愛し、ふるさとを育てる活動」を推進していることから、地域への奉仕活動を積極的に行っている。今年度は、LHC(ボランティア)部や生徒評議会が企画し「地域ふれあい福祉交流会」を開いた。近隣の高齢者や身障者、地域住民ら二百人以上を招き、手話コーラス、射撃部と弓道部のデモンストレーション、吹奏楽部のマーチングドリルなどさまざまな趣向で交流した。
 「教職員は、地域に信頼される学校に発展させようという意識が強い。地域と一体となって、絶えずアクションを起こしているような活力ある学校を目指している」
 「活力ある学校」づくりにクラブ活動の躍進も一役買っている。弓道、射撃、男子テニスの各クラブは今年度全国大会に出場、そのほか男子バレー部やラグビー部の活躍も目覚しい。
 同校は、創立時から完全給食を実施している。「しっかりした食事を取らなければ、いい生徒が育たない。食べることは生きる上で最も重要なこと」(佐藤校長)という基本的な考え方からだ。十三人の給食職員が一日、千食以上の栄養を考えた、バランスの取れたメニューを用意している。
 今後の課題は、今まで以上に生徒の出口(進路)を保障してやることだという。「授業をきちんとするためにも教員の研修を重視している」と言う。また「地域に発信し、地域に育ててもらう学校」(佐藤校長)が目標だ。

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