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記事2005年12月3日 2006号 (2面) 
人材育成構想など提案した私情協総会
IT活用研究受賞者表彰
産学官連携サイバーユニバーシティ構想審議
私立大学情報教育協会(会長=戸高敏之・同志社大学工学部教授)は十一月二十五日、私学会館(東京・千代田区)で第四十回臨時総会を開いた。全国大学IT活用教育方法研究発表会受賞者への表彰式があったほか、「教員のための個人情報活用ガイドライン」を発表。さらに人材育成を目的とした産学官連携サイバーユニバーシティ構想案を打ち出した。
 総会に来賓として訪れた文部科学省の浅田和伸・高等教育局専門教育課長は「平成四年の協会設立以来、現在に至るまで急速な情報化の進展、社会情勢の変化に的確に対応するという観点から、いわば時代を先取りした形で、私立大学における情報教育の充実、整備を図るためにいろいろな研究等を展開されている。今後ITを活用した教育の一層の充実、普及がわれわれに課せられた重要な使命である」と述べた。
 全国大学IT活用教育方法研究発表会で今年度は私立大学情報教育協会賞二件、奨励賞四件の計六件が受賞。武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部の荻原尚氏、木川裕氏による「初等音楽教育システムの開発とその実践」などが受賞した。
 また教員のための個人情報活用ガイドラインでは、大学は学外からのネットワーク不正侵入、不正使用等の防止、情報の有用性に応じたアクセス制限(ID、パスワード、個人認証の徹底)など、情報セキュリティの確保を前提とし、学校法人においては今後、取り扱う情報に関する「登録」制度を求めた。学生等の個人情報の活用に関する留意事項をケーススタディとして対策や関係法令を挙げ具体的に示した。
 一方、サイバーユニバーシティ構想の案では、大学教育に必要な情報、技術、助言、評価などをアーカイブ化し、ネットワークを介して大学に仲介・提供する。コンテンツを預託してもらいオンデマンドで大学にストリーミング方式で配信する。多くの大学が活用できるよう複数大学と複数企業の連携を目指す。

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