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記事2005年11月3日 2000号 (1面) 
短期大学士が実現 「特色GP」を課程別実施
日短協が秋季定期総会開く
日本私立短期大学協会(川並弘昭会長=聖徳大学短期大学部理事長・学長)は十月二十六日、神戸ポートピアホテル(兵庫県・神戸市)で平成十七年度秋季定期総会を開いた。教員養成に関して委員会を設置し検討をしている報告があったほか、文部科学省からは来年の「特色GP」を課程別に実施する方針が発表された。総会には全国から二百七十三校、三百六十人が出席した。川並会長は冒頭、あいさつに立ち「念願だった短期大学士も実現し、十月一日以降に卒業する学生に対して学位を与えるということになった。関係いただいた多くの方々のお力添え、ご尽力のたまものだと感謝すると同時に、われわれ会員の一人ひとりがより一層良い教育を実施していかなければならない。皆さんと団結力を強く持ってこれから進んでいきたい」と述べた。また文部科学省説明として中岡司・高等教育局大学振興課長は「今後の文教施策について」をテーマに話し、十九年度からのいわゆる「全入時代」や短期大学士、「助教」をはじめとする教員組織の見直しについて解説。特に来年から「特色GP」の公募を、「短期大学士課程」「学士課程」「修士課程」の課程別で行うことを検討していると話した。
 なお総会では、短期大学士に関する質問をQ&A方式で報告したほか、「短期大学の現状」として短大数や学生数の推移、入学状況の説明があった。なかでも短大の分野別志願者数・入学者数等の調査では、今年度三つの分野で充足率が一〇〇%を超えた。「看護・保健」が一〇五・九%、「福祉」が一〇〇・二%、「保育・幼児教育」は一二一・九%と好調だった。
 委員会報告では、今年の七月から大野誠・国際学院埼玉短期大学理事長・学長を委員長とした七人の委員会が設置され、教員養成の在り方などについて報告された。
 短期大学基準協会からは、第三者評価初年度に当たる今年度、三十校の調査対象のうち二十九校の面接、訪問調査を実施したことが報告された。

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