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記事2005年11月3日 2000号 (2面) 
中教審行員養成部会が近く中間報告
教職大学院を創設
教員免許の更新制導入
教員の資質向上の方策について検討している中央教育審議会教員養成部会(部会長=梶田叡一・兵庫教育大学長)は十月二十一日、都内で会合を開いた。教員養成系専門職大学院の創設と、教員免許の更新制を導入する方針を確認した。近く中間報告をまとめる予定。
 文部科学大臣の昨年の諮問を受け同部会では、教員の資質向上策として専門職大学院と教員免許状の在り方の二つを大きなテーマに掲げ、それぞれワーキンググループを設置して議論している。
 専門職大学院についてはすでにワーキンググループで「教職大学院(仮称)」として早ければ十九年度からスタートする見込み。現在は委員らにより具体的なモデルカリキュラムを作成している。
 一方、教員免許状については、終身資格である免許に有効期限を設ける更新制の導入を、十年ごとに行う。新たに資質能力を確認する科目「教職実践演習(仮称)」を教職課程に設け、講習を受講することが更新の条件とした。有効期限満了時の直近一、二年間の間に、全体で二十から三十時間程度の講習を受講する。
 今月十六日に開かれる同部会で、中間報告案を出す。梶田部会長は中間報告には「教員免許を取るために、誰もがアクセスできるという開放性の理念も書き込まなければならない」と話している。

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