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全私学新聞

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記事2005年11月13日 2002号 (1面) 
私学代表が文科相を表敬訪問 教育費の国公私間格差是正を
全私学連合(安西祐一郎代表=慶應義塾長)は、十一月九日、小坂憲次・文部科学大臣、河本三郎副大臣らを表敬訪問した。三位一体の改革での義務教育費国庫負担金の扱いや年末の来年度政府予算編成を睨んで忙しい時期だが、小坂大臣は終始穏やかな表情で私学団体代表の、私立学校の活力を直接見にきてほしいとの要請や、私立大学と国立大学法人に対する公費の大きな違い、保護者が負担する教育費の公私間格差が高校で約六倍になっていることなどの説明に真剣に聞き入っていた。

 この日は、第三次小泉改造内閣における文部科学省の大臣、副大臣、政務官のトップ人事が確定したことから大臣らを表敬訪問したもの。
 文部科学省を訪れたのは、全私学連合代表で日本私立大学団体連合会長を務める安西祐一郎・慶應義塾長、私大団体連副会長で日本私立大学協会長の大沼淳・文化学園理事長、日本私立短期大学協会副会長の大野誠・国際学院埼玉短期大学理事長・学長、同常任理事の二上貞夫・東京富士大学短期大学部理事長、日本私立中学高等学校連合会長の田村哲夫・渋谷教育学園理事長、日本私立小学校連合会長の平野吉三・啓明学園理事長、全日本私立幼稚園連合会長の三浦貞子・白ゆり幼稚園長の七人。この中で私学団体代表は、私立学校と国公立学校とに対する公費の違いなどを説明、国公私立学校が同じ条件でより良い教育や研究を競い合える“イコールフッティング”実現の重要性を強調。また内閣府が先に実施した世論調査で国民の私立学校への期待の大きさが明らかになったことなどを説明、わが国の将来のために政府は教育への投資を渋らないよう要請した。
 さらに私立学校の教育現場に大臣自ら足を運んで私学の活力を見てほしいと要請、小坂大臣も中山成彬前大臣が始めた「スクールミーティング」(学校現場を大臣らが訪れ見学、学校関係者や保護者の声を聞く)については国会日程を睨みながら引き続き実施していきたいとし、学校現場訪問に意欲をのぞかせた。
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