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記事2005年10月13日 1996号 (1面) 
保護者へのアンケートで、私学に高い評価
教員、教育内容とも 国公私立小中対象 公立は全般で低い評価
内閣府調査
 公立校よりも、国私立の小中学校に子供を通わせている保護者の方が、現在の学校教育に対する満足度が高いという結果が、内閣府が十月六日に発表した調査結果で明らかになった。満足していると答えた保護者は、小学校では国私立が公立のほぼ倍、中学校では公立の三倍近くにおよんでいる。教員に対する満足度では国公私立別にみて私立学校が最も高い。国私立と、公立学校で保護者の教育内容の満足度の開きが改めて浮き彫りとなった。

 調査は今年九月六、七の両日、インターネットによるウェブアンケートにより、子供が小学校から高校に通っている保護者を対象に、現在の義務教育課程を中心に教育制度について質問した。小中高校生三千二百六十人のうち、小学生六百三十七人、中学生三百七十七人、高校生二百五十六人の計千二百七十人の保護者が回答、回収率は三五・一%だった。それによると、学校設置者別に「現在の教育に満足しているか」と満足度(「非常に満足している」「満足している」の合計)を尋ねたところ、公立小学校では一二・三%、国私立小学校は二二・九%で公立小学校の倍近い満足度だった。中学校の満足度は公立が一〇・四%にとどまったのに対し国私立は二六・〇%まで伸びた。

教員満足度は私学が43%でトップに

 また学校教員について満足度を質問した項目では、私立学校が四三・四%とトップ、国立学校が二八・五%、公立学校が二四・九%と続いている。さらに中学校教員への満足度をみると国私立が五八・〇%と過半数に達したのに対し、公立学校は一九・六%と二割に満たなかった。公立中学校に子供を通わせる保護者のおよそ五人に四人は教員に満足していないことになる。ほかにも、教育内容の難易度について保護者に聞くと、「易しすぎる」と「どちらかというと易しい」を合わせた「易しい」と回答した保護者が最も多かったのは、公立学校で六三・四%、二番目が国立学校の五七・一%、私立学校は四五・三%だった。公立小学校保護者の六八・八%は教育内容を易しいと感じていた。一方の国私立小学校では易しいとする保護者は五四・三%となっている。

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