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記事2004年9月3日 1946号 (2面)
全国私立高等学校定時制連絡協議会は、七月二日、東京・市ヶ谷の私学会館別館で第二十八回総会と第四十九回研究協議会を開催した。 冒頭、あいさつに立った吉澄哲恵会長(綾羽高校常務理事)は、「二十五年前の会発足当初、三十校近くあった私立定時制高校は今や九校になったが、各校の努力によって一校当たりの生徒数は当時から変わっていない」としたうえで、「(各校の)特色の灯(ともしび)をもっと明るく強くしていこう」と出席者に呼びかけた。 この後、平成十五年度事業報告や十六年度事業計画等が原案通り承認された。新年度は前年度に引き続き、時代に見合う定時制教育のあり方の研究、公私立高校間の学納金格差の是正運動などを進めていく。 また今年は会創立二十五周年に当たるため、十月に二十五周年を記念した内容を盛り込んだ『会報』を発行する。 任期満了に伴う役員改選では吉燈会長の再選を含む十六・十七年度役員体制が決まった。 この後の研究協議では独自の学校改革に取り組む太平洋学園高校の土居正明校長が、「昼間定時制の総合学科単位制高校四年目の改革―― 一人一人の後世と人間性を尊重する単位制高校を目指して」と題して研究発表を行った。同校は、「ボランタリーブラザー&シスター制度」「スクール・アドバイザー制度」「タイム・グリーニング制度」などユニークな制度で生徒それぞれの個性を生かす教育を展開している。 続いて仙崎武・文教大学名誉教授が「教育改革の動向と私立定時制高校の今後」と題して特別講演を行った。
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