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記事2004年9月3日 1946号 (7面) 
新校長インタビュー (107) ―― 昭和第一学園高等学校
校長 宮越 紘氏
新時代の人間教育
健康増進、基礎学力、コミュニケーション能力


 昭和第一学園高等学校(宮越紘校長、東京都立川市)は来年で六十五周年を迎える。平成十二年に理事、評議員、同窓会、教員OBを交えて、教育目標、教育方針を見直し、これを具体化するためにカリキュラムも新たにした。教育目標に「新しい時代への人間教育」を掲げ、「自立心と豊かな人間性を育む教育」を教育方針と定めている。
 宮越校長は「自立心」を身につけさせるために基本的能力として、(1)体力、健康の増進(2)基礎学力の養成(3)コミュニケーション能力の養成――を挙げる。
 基礎学力養成に効果を上げているのが、放課後に毎日の予習・復習を行う放課後学習相談室(デイ・サポート)だ。またコミュニケーション能力を身につけることによって、社会性や、相手の立場にたって物事を考える思いやりなどが育ってくる。
 さらに同校では、理事、学識経験者、PTA、同窓会、教職員が一体となって「保護者、生徒にとって魅力ある学校、卒業してよかった学校」をキャッチフレーズに、教育改革に取り組んでいる。
 その表れが創立当初から入学式で行っている「入学宣誓式」だ。生徒、保護者、教員の三者が一体となって教育に取り組むことを宣誓し署名することにしている。
 同校は普通、機械、電子情報、建築の四学科体制をとっている。
 普通科は、分かる授業を行うことを目指す。そのために各教師の創意工夫や授業研究を充実させている。機械科では機械実習、実験、製図、コンピュータ操作などの実技科目を学び、機械科、電子情報科、建築科では専門分野を勉強しながら、大学、専門学校、就職へとさまざまな進路に対応できるカリキュラムを組んでいる。卒業後は三級技能士受験資格、三級自動車整備士などの受験資格を得ることができる。電子情報科では、第一種電気工事、第二種電気工事、工事担当者試験(アナログ・デジタル電話工事の資格試験)などの各種国家試験にチャレンジしている。建築科では、建物の仕組みと造り方、建物と福祉のかかわり方、建物と地球環境のかかわり方を学び、二級建築士、二級建築工管理技士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーターなどの国家試験の受験資格を得ることができる。

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