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記事2004年9月3日 1946号 (7面) 
振興予算の拡充決議
和歌山県私学振興大会中高校幼・専各
 和歌山県私立学校連合会(稲田武彦会長)は六月三十日、和歌山市の和歌山県民文化会館で第三十八回和歌山県私学振興大会(後援=和歌山県)を開催した。当日は私学へ子供を通わせる保護者ら約千七百五十人が集まった。このうち、幼稚園関係者が八百人以上、中高関係者が七百人以上、専修学校各種学校関係者が二百人だった。
 稲田会長は「二十一世紀の社会をより豊かにするために、今こそそれぞれの私学が建学の精神、学校創立の原点に立ち返り、各校が持つ特色と独自性を生かし、そのあり方を世に示して、人々の期待に応えるべきだ」とした上で、「自信と誇りを持って、毎日の教育に取り組み、私学の教育全体にかかわる使命の重大さをもう一度各自の心に刻み、手を携えて限りなき前進を誓いたい」とあいさつした。
 来賓の木村良樹・和歌山県知事は、同県の私学が学業やスポーツなどの分野で素晴らしい成果を挙げていることに対し、高く評価し、「それぞれの建学の精神と教育理念に基づき、創意工夫を凝らし、特色ある教育を実践している」と敬意を表した。また、同県独自の施策や提言を「和歌山モデル」として発信し、新しい和歌山の創造に努めている。今後も、ふるさと和歌山県が未来に向かって躍進していくためのさまざまな施策を積極的に推進していく、とあいさつした。
 大会では、(1)私学振興助成法の主旨にのっとり、幼稚園・小学校・中学校・高等学校の教育をより振興するための助成(0)技術革新の急速な進歩に応じて、私立専修学校・各種学校の教育施設を改善整備するための助成(3)就園・就学に要する教育費の保護者負担の軽減この三点を決議した。
 また、知事感謝状贈呈、会長表彰状授与も行われ、私学教育への貢献をした教員らをたたえた。
 記念公演では、伝統音楽として、筑前琵琶日本橘会の奥村旭翠師範が平家物語から「壇ノ浦」を演奏し、続いて、講話として西下博通・開智中学高校長が「平家物語」の解説と紀州とのかかわりについて語った。

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