時代のニーズに応え
生徒の個性、特性を伸長
東京私立中学高等学校協会会長　近藤　彰郎氏

　本日はようこそ「２００４東京都私立学校展（進学相談会）」にお出かけくださいまして心から感謝申し上げます。都内の私立中学・高校そして私立小学校が一堂に会して展示を行い、広く都民の皆様に東京の私学をご理解いただけるようにしております。
　毎回好評を得まして、多数の受験生、その保護者、都民の方々が見学にみえ、年々活況を呈しております。これも私学に対する関心の高さを示すものとして、感謝しております。
　私学は創立者の建学の精神を掲げ、公立校とは一線を画した独自性、教育内容を展開してきました。
　各学校がお互いに切磋琢磨し、人間教育、個性尊重の教育を積み上げ、時代のニーズと国民の期待に鋭敏に応えるように努めてまいりました。私立学校が評価されるゆえんは「生徒の個性や特性を伸ばす教育」だと確信しております。
　昨年実施しましたこの私立学校展のアンケートによりますと、公立と私立が同じ程度の学費なら私立を選ぶと答えた都民が約九割を占めました。このことは、私学が創立者の建学の精神の下に進学や就職、文化活動、スポーツ活動などの各分野で活躍し実績を残し、さらに社会に有為な人材を輩出していることに対する都民の評価であるといえます。
　本日ご来場の皆様方には、この「２００４東京都私立学校展（進学相談会）」を進路選択の一助として活用されるよう、心から祈念申し上げます。

私立の特性アピール
中高校４１８校、小学校５２校が一堂に

　東京私立中学高等学校協会（近藤彰郎会長＝八雲学園中学高等学校理事長・校長）、東京私立初等学校協会（平野吉三会長＝啓明学園理事長）および、財団法人東京都私学財団（酒井�笳搦亦ｷ＝東京女子学院中学高等学校理事長・校長）は八月二十一、二十二の両日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで「２００４東京都私立学校展（進学相談会）」を開催する。
　この日、参加するのは東京都内の私立中学・高校四百十八校、同じく都内の私立小学校五十二校。各校が建学の精神に基づく特色あふれる魅力を紹介し、担当の教職員が丁寧に受験生やその保護者の質問に応じる催しで、受験生にとっては各校の最新の資料が入手でき、学校選びの絶好の機会となっている。二日間を通し、多くの学校の教職員と個別相談ができるのもメリットだ。
　小学校はパネル展示を中心に、進学相談に応じる学校もある。中学・高校では、受験生は受験に向けてどんな勉強を行ったらいいのか、部活と勉強との両立はどうしたらいいのか、海外研修はあるのかなど、進学相談に担当者が答える。
　会場には各種奨学金説明コーナーも設置されている。なお、当日アンケートに答えた受験生には『２００４　東京都内私立学校案内　高等学校・中学校　小学校』を配布する。
　また、東京私立中学高等学校協会は十月二十四日には、東京・池袋の池袋サンシャインシティ文化会館二階展示ホールＤで「２００４東京私立中学・高等学校池袋進学相談会」を行う。
　これら進学相談会は私学の魅力について各校がアピールする場ともなっている。