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記事2004年8月3日 1944号 (4面) 
東京の私立高・中・小学校の現状と特色
私立高校への進学56%
中高一貫71%、私学に高評価
 文部科学省の学校基本調査によると(平成十五年度確定値)、私立は小学校が百七十九校、中学校が七百校、高校が千三百十八校となっている。在籍者数でみると、小学校には六万八千六十三人の児童が、中学校、高校にはそれぞれ二十三万二千七百二十八人、百十一万五千百五十八人の生徒が通っている。
 一方、このほど東京都総務局から発表になった平成十六年度学校基本調査速報(五月一日現在)によると、都内の場合をみると、私立中学校百七十九校には七万四千六百三十人が学び、私立高校二百三十八校には十八万二千九人の生徒が通学している。このうち、都内全高校生に対する私立高校に通っている生徒の割合は五六・〇%を占めるまでになっている。まさに私立学校を抜きにして東京の教育を語ることができない状況だ。また、私立小学校五十一校には二万六千四百十二人の児童が学んでいる。
 私立学校の特色として、@建学の精神に支えられた独自の教育と人間教育A小・中・高・大の一貫教育B共学と男女別学教育C宗教教育D専門教育E個性重視のきめ細かい教育F充実している課外の特別活動G整備されている施設・設備――などを挙げることができる。
 とりわけ、東京私立中学高等学校協会の調査によると、十五年度では中高一貫教育を行っている学校が百七十四校(七一・○%)に上っている。長年、私学が培ってきた中高六カ年一貫教育は進学、芸術、スポーツなどの面で実績を残しており高く評価されている。また、私立学校は創立者の建学の精神を基調に人間教育を実践しているが、共学のほかに男女別の学校もある。特に東京の場合、創立者が早くから女性の地位の向上を目指し、女子教育の普及などを目的として女子教育に情熱を注いだ経緯もあり、女子校が多い。現在では共学が増えてきているが、同協会調査によると、十五年度都内の私立高校では男子校五十校、女子校百校、男女共学校八十五校となっている。

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