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記事2004年8月13日 1945号 (2面) 
私学志向上昇 文科省の学校基本調査
いぜん強い進学熱
高校等大学等進学率は過去最高
高校等で私学シェア高まる
 今年三月の中学校卒業者の高校等進学率は前年より○・二ポイント上昇し過去最高の九七・五%となり、また今春の高卒者の大学等進学率も同〇・七ポイント増え過去最高の四五・三%を記録したことなどが、このほど、文部科学省が公表した「平成十六年度学校基本調査速報」で明らかになった。
 同速報によると、進学志向は依然強く、高卒者の専修学校専門課程への進学率も一九・二%(前年より○・三ポイント増)で過去最高を記録、高等教育(専修学校専門課程等を含む)への進学率(過年度高卒者を含む)は過去最高の七四・五%(前年度より一・六ポイント増)に達し、四人に三人は高等教育を受けていることが分かった。大学卒業者の大学院等進学率も一一・八%で過去最高だった。
 ただし過去約二十年、増え続けてきた大学・短大の入学志願率はここ数年かげりを見せており、平成十六年には前年度と同じ五五・七%にとどまった。
 今年五月一日現在の校種別の学校数や生徒数などをみると、幼稚園は前年度に比べ公立で八十七園、私立で二十六園減少した。私立幼稚園の園児数は百三十九万一人で前年度に比べて二千六百三十九人の減少にとどまった。そのため私立幼稚園児の全体に占める比率は前年度比○・二ポイント増の七九・三%となった。
 小学校では公立が前年度比二百二十一校減ったのに対して私立は八校増加、児童数も公立が二万七千二十四人減り七百八万四千六百七十一人になったのに対して私立は一千二百三十七人増え六万九千三百人となった。私立小学校の児童数の比率はようやく一%となった。
 中学校も同じ傾向で私立は学校数で九校、生徒数で三千二百七十八人増え、七百九校、二十三万六千六人となった。学校数、生徒数とも私立のシェアは六・四%に上昇。
 高校は、公立で二十四校減ったが、私立は三校の増加。生徒数は公私とも減少となったが、公立の方が減少幅が大きく、私立は学校数、生徒数でシェアを上げ、二四・三%、二九・五%に達した。
 短大は国立、公立、私立でそれぞれ前年度比一校、四校、十二校減っており、学生数の減少も国公私立で見られた。
 このうち私立短大は四百五十一校、二十一万四千二百六十四人。
 大学は国立(国立学校法人)が合併等で十三校減り八十七校に、公立は四校増え八十校になった。私立は十六校増え五百四十二校。学生数は国公私立とも増えているが、私立の学生数の伸びが鈍ったため、私立大学生の全体に占めるシェアは○・一ポイント減り七三・四%となった。
 専修学校は私立が好調で前年度に比べて国立が七十五校も減った半面、私立は八十七校の増加。私立の在学者数は一万八千四百四十人増の七十六万千七百五十三人となった。

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